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サイバートラスト、RHELクローン「MIRACLE LINUX 8.4」を無料化、サポートを別売に
2021年9月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
サイバートラストは2021年9月16日、Linux OS「MIRACLE LINUX 8.4」を発表した。MIRACLE LINUXの新版として同年10月4日から提供する。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.4のソースコードをコンパイルしたRHEL 8.4クローンOSであり、CentOS 8/RHEL 8で動作するプログラムがそのまま動作する。CentOS 8のメンテナンスが2021年内で終了することを受け、新版からMIRACLE LINUXのライセンスを無料化する。サポートは有料サポートとして提供し、価格(税別)は年額5万7000円から。
サイバートラストの「MIRACLE LINUX」は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースに、サポートを強化したLinux OSである。日本語での技術サポート、5年以上の販売期間と10年のサポート期間など、業務用途のニーズに応える(関連記事:サイバートラスト、RHEL 8.1ベースのLinux「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」)。
新版の「MIRACLE LINUX 8.4」では、ライセンスを無料化した。これまで標準提供のサポートを本体から分離し、必要に応じてサポートを有料で別途契約できるようにした。有料サポートの価格(税別)は、標準の「MIRACLE Standardサポート」が1年間で5万7000円、3年間で11万7000円、5年間で15万9000円などとなる。
ライセンスの無料化は、無料で利用できるRHELクローンの現行版「CentOS 8」のメンテナンスが2021年内で終了することを受けたものである。CentOS 8ユーザーの移行先として、MIRACLE LINUXの利用を促す意図がある(関連記事:サイバートラスト、CentOS 8を2029年まで延長サポートするサービスなどを提供)。
これまでCentOSは、RHELのリリース後に提供されてきた。安定して稼働するLinux OSを求めるユーザーは、RHELまたはCentOSを選んできたという。CentOSは今後、「CentOS Stream」と呼ぶRHELの先行開発プロジェクトに移行し、RHELの後を追う安定版の位置づけではなくなる。そこでサイバートラストは、今後、CentOSの代替となる無料のRHELクローンの選択肢の1つとして、MIRACLE LINUX 8.4の無料化に踏み切ったとしている。
CentOS 8からMIRACLE LINUX 8.4への環境移行ツールを無料で提供する。既存のCentOS 8の環境でツールを動かすことで、CentOS 8の環境をそのまま残した形で移行できるという。
具体的には、「/etc/centos-release」などのCentOSの名前が書かれたファイルやパッケージアップデートの取得URLを記載したファイルをMIRACLE LINUXのものに入れ替える。他社(AlmaLinuxなど)のアプローチとは異なり、導入済みのパッケージを削除して入れ直すといった手順を踏まないため、即座に切り替えられる。
サイバートラストの試算によると、現在、CentOSが稼働しているサーバーは国内に300万台で、このうち100万台弱がターゲットとなる企業ユーザーである。同社は、CentOS 8の企業ユーザーをMIRACLE LINUXに取り込むことで、有料サポートサービスの契約数として200社(サーバー1万台)を目指す。
●Next:RHELクローンとしての原点に立ち返る
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