[事例ニュース]
丸亀製麺などを運営するトリドールHD、グローバル経営を支える経理業務システムを刷新
2022年8月25日(木)神 幸葉(IT Leaders編集部)
丸亀製麺などの外食チェーンを展開するトリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)が、グローバルの経理業務システムを刷新した。事業成長を支える経理業務を目指し、マニュアル作業が残るなどの課題を解決するための2022年6月に決算業務システム「BlackLine」の導入を決定した。ブラックラインが2022年8月24日に発表した。
経理業務のスピードアップを目指してシステムを刷新
トリドールホールディングスは、主力業態の「丸亀製麺」をはじめ「コナズ珈琲」「とりどーる」などの飲食チェーンを運営する。現在は、国内外においてM&Aを積極的に行うなどグローバル経営に注力している。また、変化の激しい事業環境に機動的に対応すべく、「DXビジョン2022」を掲げてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進。さまざまな領域で業務のデジタル化を加速させている。
経理領域においては、クラウド型ERPによる財務会計システムの刷新やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)活用などを進めてきた。その結果、グローバル経営を支える会計データ標準化の土台が構築されたが、オペレーションレベルでは決算業務を中心にマニュアル作業が多く残るなど、事業成長のスピードに対応しうる業務の迅速性と、経理業務の前提である正確性の両立が課題となっていたという。
同社はこれらの課題を解決するために、グローバルプラットフォームとして稼働する経理業務システムの最後のピースとして、2022年6月、決算業務システム「BlackLine」の導入を決定した。導入の目的として以下を挙げている(図1)。
●決算業務の期間短縮:業務の標準化(簡素化)と自動化による業務処理の迅速化とヒューマンエラーの撲滅
●内部統制の強化:業務の自動化によるヒューマンエラーの撲滅、業務フローの可視化と標準化による役割分担の明確化、定例業務の自動化による判断業務やイレギュラーな処理対応への人的工数シフト
●事業永続性の向上:経理の業務基盤構築による事業展開スピードへの対応、変化対応力の強化
また、期待する副次的な効果として下記2点を挙げている。
●経理コストの削減:業務の自動化や可視化、標準化による生産性の向上
●レガシーの撤廃:老朽化したオンプレミスのシステムの廃止およびAccess、Excelを多用した業務プロセスの削減
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●Next:導入プロジェクトの進め方に工夫
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