デル・テクノロジーズは2022年9月6日、分散ブロックストレージシステム「Dell PowerFlex 4.0」を提供開始した。PowerFlexは、SDS(分散ストレージソフトウェア)を搭載したサーバー機を複数台束ねて、1台のストレージとして運用可能である。新版「PowerFlex 4.0」では、SANのプロトコルとしてiSCSIよりも高速なNVMe over TCPを使えるようにした。さらに、NAS(NFS/SMB)機能を新たに搭載した。
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デル・テクノロジーズの「Dell PowerFlex」は、SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)を搭載したストレージアプライアンス機器である。旧ScaleIOのSDSを搭載しており、アプライアンスを複数束ねて大きな1台のブロックストレージを構成可能である(写真1、関連記事:Dell EMC、旧ScaleIOのSDSを搭載した分散ブロックストレージを「PowerFlex」にリブランド))。
新版「PowerFlex 4.0」では、サーバーからストレージにデータアクセスする際のプロトコルを増やし、SANプロトコルとしてiSCSIよりも高速なNVMe over TCPを使えるようにした。さらに、ブロックストレージ機能に加えて、新たにファイルストレージ(NFS/SMB)機能「PowerFlexファイル サービス」を搭載した。
運用管理性も高めた。外部の運用管理ツールから操作するためのツールセットとして、「PowerFlex REST API」「PowerFlex Ansible」モジュール、「Dell Container Storage Modules(CSM)」「Dell Container Storage Interface(CSI)」ドライバなどを用意した。さらに、統合管理ツール「PowerFlex Manager」も強化したとしている。