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Oracle DB互換データベース新版「Tibero7」、インメモリーカラム型DBとして利用可能に

2022年9月29日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本ティーマックスソフトは2022年9月27日、Oracle Database互換データベースの新版「Tibero7」を発表した。新版では、インメモリーカラムストア型で使えるようにしたほか、過去の任意の時点にデータベースを迅速に復旧する機能やJSONデータ型への対応、OLTP圧縮機能が加わった。

 日本ティーマックスソフトの「Tibero」は、Oracle Databaseとの互換性の高さをうたうRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)である(関連記事Oracle DB互換をうたう「Tibero RDBMS」、クラスタリングをクラウドでも利用可能に)。

 Oracle Database用に開発したアプリケーションを、ソースコードを修正することなく流用可能である。PL/SQLで記述したストアドプロシージャ(DBサーバー側で動作するロジック)も動作する。Oracle Database環境から移行できるかどうかを検証するツールも標準で提供する。

 オプションで、Oracle Real Application Clusters(RAC)と同等のクラスタリング機能「TAC(Tibero Active Clustering)vを提供。すべてのノードが同時に稼働するアクティブ-アクティブ型クラスタリング構成をとり、HA(高可用性)と負荷分散を兼ねる。

 新版の「Tibero7」では、データ分析を高速化する機能として、インメモリーカラム型データベースとして使えるようにした。テーブルおよびバーティションの個別カラムをメモリーに保存する。カラム単位のフィルタリングと集計・検索に有利である。データウェアハウス(DWH)の構築やリアルタイム分析にも活用できるとしている(図1)。

 このほか新版では、JSONデータ型への対応や、オンライントランザクション中のデータ圧縮が可能になった。

図1:インメモリーカラム型データベースとして使えるようにした(出典:日本ティ―マックスソフト)
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 また、可用性を高める機能として、バックアップファイルから復元することなく過去の任意の時点にデータベースを復元する「Flashback Database」機能を追加した(図2)。バックアップメディアとバックアップ以降のREDOログ(トランザクションログ)を用いた手動の復旧よりも迅速かつ簡単な手順でデータを復元する。ユーザーのミスによるデータ破損時でも緊急の復旧が可能としている。

図2:バックアップファイルから復元することなく過去の任意の時点にデータベースを復元できるようにした(出典:日本ティ―マックスソフト)
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