[事例ニュース]
鴻池運輸、国際物流デジタルフォワーディング「KBX」を拡充、対象に航空輸送を加え、見積もり機能を追加
2022年10月5日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
鴻池運輸(本社:大阪市中央区)は2022年9月30日、KONOIKEグループが運用するデジタルフォワーディングシステム「KBX」の機能拡充を発表した。国際物流業の一連の業務をWebポータルやチャットを介して支援するシステムで、同年4月から稼働開始していた。今回、機能を拡張し、海上・航空輸出入に関する全業務を対象にしたほか、見積もり機能を追加している。
鴻池運輸の「KBX」は、KONOIKEグループが運用する国際物流業のデジタルフォワーディングシステムである。輸出・輸入業務に関わる「手配の依頼」「見積もり」「進捗確認」「手配完了」までの情報の送受がオンラインで完結する。システム基盤として、セールスフォース・ジャパンの「Experience Cloud」や「Lightning Platform」などを採用している(画面1、関連記事:現場の意識を変えた「改革の実感」─鴻池運輸が挑む国際物流DXの舞台裏)。
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KBXの稼働開始は2022年4月で、海上輸送を対象に、3つの機能(手配依頼、進捗確認、手配完了)を提供していた。同年9月30日にシステムを拡張し、航空輸送も対象に加えると共に、見積もり機能を追加した。これにより、海上・航空輸出入に関する全業務をオンラインで支援できるようになった(図1)。
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鴻池運輸は今後、輸送・物流作業などを担うパートナー企業向けのサービスを予定するほか、多言語対応によるグローバル展開など、継続的に機能を強化していく計画。これらにより、従来、電話やメール、ファクス、紙を使って顧客と担当者との間で行われてきた煩雑な国際物流業務をデジタル化/効率化する。
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