[新製品・サービス]
Oracle DB互換データベースのクラウド版「Tibero on U-Cloud」、高可用クラスタリング構成で提供
2022年10月7日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日本ティーマックスソフトは2022年10月7日、Oracle Database互換データベースサービス「Tibero on U-Cloud」を発表した。データベースサーバーソフトウェア「Tibero」をクラウド型で提供するサービスである。Oracle RAC相当のクラスタリング機能「TAC」を用いた負荷分散/高可用性構成で提供する。クラウド基盤としてユニアデックスの「U-Cloud」を利用する。
日本ティーマックスソフトの「Tibero on U-Cloud」は、Oracle Database互換データベースの「Tibero」をクラウド型で提供するサービスである(図1)。Oracle RAC(Real Applications Clusters)相当のクラスタリング機能「TAC」(Tibero Active Clustering)を用いた負荷分散/高可用性構成で提供する。クラウド基盤としてユニアデックスの「U-Cloud」を利用する。
前提となるTiberoは、Oracle Databaseとの互換性の高さをうたうRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)である(関連記事:Oracle DB互換データベース新版「Tibero7」、インメモリーカラム型DBとして利用可能に)。
Oracle Database用に開発したアプリケーションを、ソースコードを修正することなく流用可能である。PL/SQLで記述したストアドプロシージャ(DBサーバー側で動作するロジック)も動作する。Oracle Database環境から移行できるかどうかを検証するツールも標準で提供する。
今回、Tiberoのデータベースサーバーをクラウド環境に構築し、これをクラウドサービスとして提供開始した。Oracle Real Application Clusters(RAC)と同等のクラスタリング機能「TAC」(Tibero Active Clustering)を用いた構成で提供する。すべてのノードが同時に稼働するアクティブ-アクティブ型のクラスタリング構成をとり、HA(高可用性)と負荷分散を兼ねる。
クラウド上のデータベースサーバークラスタを、運用サービス込みで提供する。クラウドサービス基盤のU-Cloudは、基幹システムで使うことを想定しており、金融業、製造業、流通業、公共系など700社超のユーザーで基幹系システムの利用実績があるという。クラウドのマネージドサービスとして、障害時の技術サポートやシステム監視などの運用サービスも提供する。