[事例ニュース]

2022年11月24日(木)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　大垣西濃信用金庫では、これまで、グループウェアと連携したワークフローを運用していた。紙文書による申請、承認、押印の業務プロセスが、デジタル化の障壁となっていたという。そこで、現行の業務プロセスを変更することなくペーパーレス/デジタル化を図れる、新しい承認ワークフローシステムの構築に動いた。

　キヤノンITソリューションズ（キヤノンITS）のワークフロー構築ソフトウェア「WebPerformerWf」（旧称：Web Plant）を用いて新ワークフローシステムを内製開発した。キヤノンITS、キヤノンマーケティングジャパン（キヤノンMJ）と共同で開発した。

　WebPerformerWfは、ユーザー構築型のワークフローシステムとして、専門知識がなくても、GUI操作で帳票フォーム画面やワークフローを構築でき、自社の業務に合わせたカスタマイズが可能である。

　大垣西濃信金は新システムによって、業務部門を横断したワークフロー連携や、稟議・決裁の短縮化と可視化を図った。また、過去の申請や関連情報の検索性も向上し、金庫内の情報共有や意思決定のスピードアップにつなげている。

　加えて、バージョン管理機能によって、組織の改編や業務変更などの環境変化にも迅速かつ柔軟に対応できるようになったという。今後は、スマートフォンやタブレットによる活用も進め、さらなる生産性の向上を目指す。

図1：大垣西濃信用金庫の事例を基にした「信金業界向けの承認ワークフローシステム」の概要（出典：キヤノンマーケティングジャパン、キヤノンITソリューションズ）
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　なお、キヤノンMJは、大垣西濃信金の事例で得たノウハウや技術を活用し、全国の信用金庫を対象に「信金業界向けの承認ワークフローシステム」を展開する。支払いや資金関連の決済に関する申請書や報告書など、信用金庫特有の業務フローのテンプレートや活用ノウハウを提供する（図1）。