[新製品・サービス]
サイバートラスト、システム監視サーバー「MIRACLE ZBX」を任意の環境に構築するサービス
2022年12月9日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
サイバートラストは2022年12月7日、システム監視サーバー構築SIサービス「MIRACLE ZBX アプライアンス環境構築サービス」を提供開始した。オンプレミスやクラウドなどユーザーが求める任意の環境にシステム監視サーバー(SNMPマネージャ)を構築する。合わせて、旧バージョンのMIRACLE ZBXまたはZabbixをバージョンアップする「MIRACLE ZBX バージョンアップサービス」を提供開始した。
サイバートラストの「MIRACLE ZBX アプライアンス環境構築サービス」は、サーバーやネットワーク機器の稼働状況をリモートで監視するシステムサーバー(SNMPマネージャ)を構築するSIサービスである。オンプレミスやクラウド、物理サーバーや仮想サーバーなど、ユーザーが求める任意の環境にシステム監視サーバーを構築する。
システム監視サーバーソフトウェアには、オープンソースの「Zabbix」をベースに、法人向けに改良した「MIRACLE ZBX」を使う。エージェントによるサーバー監視やSNMP監視など各種の方法で監視する(関連記事:サイバートラスト、システム監視ツール新版「MIRACLE ZBX 6.0」、通常と異なる状態を検知可能に)。
MIRACLE ZBXには、VMware ESXi上で稼働する仮想アプライアンス版「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」がある。OS/監視サーバーソフトにMIRACLE LINUXとMIRACLE ZBXを導入したVMware仮想サーバーマシンのイメージを仮想アプライアンスとして製品化したものである(関連記事:仮想環境向けシステム監視「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0」、障害検出機能を強化)。
仮想アプライアンス版のメリットとして、VMware仮想環境さえあればソフトウェアのインストールの手間なく、どこにでも配備可能な点を挙げる。一方で、VMware ESXiの環境が必要な点や、仮想アプライアンスに含まれるOSがMIRACLE LINUXに固定化される点といった制約があった。ユーザーによっては、自社のポリシーに合致せず採用できないケースがあったという。
今回提供開始した構築サービスは、これらの制約を排除し、ユーザーが求める環境にMIRACLE ZBXの利用環境を構築する。OSやサーバー仮想化ソフト、クラウドサービスなどを自由に組み合わせてシステム監視サーバーを構築できる。標準で用意している組み合わせは以下のとおりで、他のOSやシステム基盤については要問い合わせ。
- システム基盤
- 物理サーバー(ベアメタルサーバー)
- サーバー仮想化ソフト(VMware ESXi、Microsoft Hyper-V Server、KVM)
- クラウドサービス(AWS、Google Cloud、Microsoft Azure)
- 稼働OS
- RHEL 8系(MIRACLE LINUX、Red Hat Enterprise Linux、Rocky Linux、AlmaLinux)
「MIRACLE ZBX アプライアンス環境構築サービス」の価格(税別)は35万円からで詳細は個別見積もり(動作検証テストを含む)。専用サポート「MIRACLE ZBX アプライアンスサポート」は年額156万円。
サイバートラストは合わせて、旧バージョンのMIRACLE ZBXまたはZabbixをオンサイトで現行版にバージョンアップする「MIRACLE ZBX バージョンアップサービス」を提供開始した。旧環境と新環境を並行して動作させたり、過去の監視データを新環境に引き継いだりするニーズに対応する。価格は個別見積もり。
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