水産品・冷凍食品メーカーのマルハニチロは、請求書管理のクラウド移行を進めている。これまで請求書全体の約9割を紙で受領していたが、Sansanの請求書管理クラウドサービス「Bill One」を導入してペーパーレス化を図った。年間で24万枚の紙の請求書と1万2000時間の業務を削減する見込み。Sansanが2023年1月30日に発表した。
マルハニチロ(本社:東京都江東区)は、水産品や冷凍食品などを加工・販売する大手食品メーカーである。同社が受領する請求書は、メーカーからの仕入れに関するもの、販管費に関するもの、その他経費に関するものの3種類が存在し、毎年24万枚の紙の請求書を受領している。受領する請求書の多くは紙の請求書であるため、請求書の処理に時間と手間がかかっていたという。
今回導入したSansanの「Bill One」は、郵送で届く紙の請求書や、メールの添付ファイルとして受信したPDF形式の請求書など、各種の請求書をオンラインで受領してデータ化する請求書管理クラウドサービスである(関連記事:インボイス制度を前に“紙と電子の混在”に注意、Sansanが請求書管理クラウド「Bill One」をアピール)。
マルハニチロは、Bill Oneをコンカーの請求書管理サービス「Concur Invoice」と連携させて使うことで請求書のスキャン/データ化にかかる手間を減らした。
なお、同社は当初、クラウド型の経費精算サービス「Concur Expense」を利用してきた経緯から、請求書管理に「Concur Invoice」の導入を検討したという。ところが、紙で届いた請求書については、スキャン後にConcur Invoiceにアップロードする必要があり、紙の請求書は毎年24万枚に及ぶ。利用者がこれらをつどスキャンすると業務の負荷が増えてしまう」(同社)ことからBill Oneを選んだという。