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大塚商会、基幹/情報系の統合パッケージにAI分析機能を追加、需要予測AIから順次提供
2023年2月7日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
大塚商会は2023年2月7日、中堅・中小企業向け業務ソフトウェアパッケージ「DX統合パッケージ」にAI分析を標準機能として追加すると発表した。同パッケージの運用で蓄積した業務データへのAI分析をGUI操作で行える。大塚商会がクラウド上で稼働させる米dotDataのAIソフトウェアとの連携で提供する。最初のAI機能提供として、販売管理データを活用した商品別の需要予測AIを2023年6月に提供する。
大塚商会の「DX統合パッケージ」は、基幹系システム「SMILEシリーズ」と情報系システム「eValueシリーズ」のデータベースを共通化/統合した中堅・中小企業向けの業務ソフトウェアパッケージである。オンプレミス版とクラウド版を用意して、販売、会計、人事給与、ワークフロー、文書管理など、中堅・中小企業のバックオフィス業務を支援する。
基幹系と情報系のデータ統合により、「販売システムで見積書を作成し、ワークフローで申請・承認する」「ワークフローで承認を受けた領収書を、会計データとして保管する」といった活用が可能である。基幹系システムと情報系システムの違いを意識することなく業務の効率化を図る。
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今回、DX統合パッケージにAI分析を標準機能として追加した。同パッケージの運用で蓄積した業務データへのAI分析をGUI操作で行える。主に中堅・中小企業のユーザーは、データサイエンスの知識/スキルやデータ分析基盤に対する大きな投資がなくても、日々の業務の中でAIによる判断や支援を受けられる(図1)。
最初のAI機能提供として、販売管理データを活用した商品別の需要予測機能を2023年6月に提供する。ユーザーは、データの準備・加工、マシンラーニング(機械学習)モデルの構築といった作業を意識することなく、「商品需要予測」「販売数予測」「人員適正配置」などをAIで実現できるようになる。
新機能は、大塚商会がクラウド上で稼働させる米dotDataのAIソフトウェアとの連携で提供する(関連記事:大塚商会、中小企業の経営指標をAIで分析する「大塚商会dotData AI分析サービス」を開始)。