[新製品・サービス]
TIS、OCIとAzureのマルチクラウド環境を構築するSIを提供
2023年2月10日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
TISは2023年2月9日、SIサービス「マルチクラウドインテグレーションサービス for Oracle Cloud Infrastructure & Microsoft Azure」を発表した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とMicrosoft Azureの両IaaSを組み合わせたマルチクラウド環境を構築する。Azure上で動作するアプリケーションからOCI上のOracle Databaseを利用するようなケースを想定している。コンサルティングから運用・保守までワンストップで提供する。販売目標は2025年までに30社。
TISの「マルチクラウドインテグレーションサービス for Oracle Cloud Infrastructure & Microsoft Azure」は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とMicrosoft Azureの両IaaSを組み合わせたマルチクラウド環境を構築するSIサービスである。Azure上で動作するアプリケーションからOCI上のOracle Databaseを利用するようなケースを想定している(図1)。
コンサルティングから運用・保守までワンストップで提供する(表1)。まず、アセスメントとして、3つのメニュー(移行方針/ロードマップ策定、To Beシステム構成定義、コスト試算/効果算定)で、導入移行の計画策定を支援する。PoCでは、移行/性能/運用の3つの観点で検証し、実現可能性を確認する。導入・移行では、導入・設定からクラウドへの移行、システム切り替えまでを支援する。運用・保守は24時間365日体制で実施する。
コンサルティング | アセスメント |
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PoC |
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導入・移行 |
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運用保守 |
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OCIとAzureを組み合わせた運用は容易だとしている。まず、OCIの「FastConnect」とAzureの「ExpressRoute」を利用して閉域網で相互に接続可能である。同じネットワーク内にあるかのように両IaaSをつなげられる。また、OCIの管理画面を操作することなく、Azureの管理画面からOCI上のOracle Databaseの操作・監視が可能である。ユーザー管理においては、OCIにアクセスできるユーザーをAzure AD(Azure Active Directory)で制御可能である。
「自社のITインフラを複数のクラウドで構成するマルチクラウドのニーズが高まっている。なかでも、Azure上で動作する業務アプリケーションからOCI上のOracle Databaseを使う需要が大きい。しかし、マルチクラウドを運用するスキルや移行後の性能面で不安を感じるユーザーも多い」(TIS)
今後は、TISがAmazon Web Services(AWS)やAzure向けに提供しているセキュリティ監視サービスとITリスクマネジメントサービスをOCIにも拡張し、マルチクラウド構成においてもセキュリティを一元管理・監視できるサービスを提供する予定である。
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