[新製品・サービス]
既設カメラを用いた工場内危険行動解析システム─日立ソリューションズ・テクノロジー
2023年2月13日(月)IT Leaders編集部
日立ソリューションズ・テクノロジーは2023年2月13日、工場内安全監視システム「危険行動解析ソリューションパッケージ」の販売を開始した。既設の監視カメラの映像を用いて、交差点(停止線)で一時停止違反をしている作業員やフォークリフトを自動で特定する。画像認識AI技術を工場内や物流倉庫内の安全確保に役立てる「安全モニタリングソリューション」の最初の製品として提供する。
日立ソリューションズ・テクノロジーの「危険行動解析ソリューションパッケージ」は、既設の監視カメラ映像を用いて、交差点(停止線)で一時停止違反をしている作業員やフォークリフトを自動で特定するシステムである(図1)。画像認識AI技術を工場内や物流倉庫内の安全確保に役立てる「安全モニタリングソリューション」の最初の製品として提供する。
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同システム用のPC監視カメラシステムに接続することで、既設の監視カメラシステムを変更することなく、録画動画(MP4形式)があれば導入できる。3台までのカメラ映像を解析する。導入から最短3週間で運用を始められるとしている。
解析結果として、一時停止違反が発生した前後の動画(日付、時刻情報を含む)を出力する(画面1)。
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日立ソリューションズ・テクノロジーは2023年7月に、安全モニタリングソリューションの2つ目の製品として「リアルタイム解析ソリューションパッケージ」を販売する。作業員やフォークリフトの映像を現場で解析し、作業員とフォークリフトが接触しそうになったときにアラートを発するなど、労働災害の低減につながるシステムとして提供する。
「労働災害の発生件数が増加傾向にある。1件の重大なアクシデントの背後には数百件のヒヤリハット事案が存在する。現場では、手順を守る、点検する、必要な資格を持つ、といったルールが存在するが、危険度が高い場所ではルールの不遵守による接触事故が多数発生している」(同社)