電子部品メーカーの村田製作所(本社:京都府京都市)は、AIモデル開発・運用基盤ソフトウェア「Dataiku(データイク)」を採用した。まずは情報システム統括部のデータサイエンティストから利用を始め、今後、全社の各事業/業務領域に展開し、事業部門のユーザーまで利用を広めていく計画である。Dataikuを開発・提供する米データイクが2023年2月28日に発表した。
村田製作所は、米データイク(Dataiku)のAIモデル開発・運用プラットフォーム「Dataiku」(画面1)を導入した。まずは、同社のIT部門である情報システム統括部のデータサイエンティストが利用する。実際の分析テーマにDataikuを適用し、その効果と有効性を確認する。今後、全社の各事業/業務領域に展開し、事業部門のユーザーまで利用を広めていく計画である。
画面1:Dataikuのビジュアルデータフロー画面(出典:Dataiku)拡大画像表示
採用にあたって同社は、複数のユースケースでPoC(概念検証)を実施した。PoCを経て評価した点の1つは、GUI操作とコーディングの両方で使えること。事業部門のユーザーはGUIでAIモデルを作成・運用することができ、エンジニアはそれをコーディングで実行できる。
こうして、役割やスキルの異なるメンバー同士が単一のプラットフォームの下でデータ分析作業を行えることを評価している。このほかには以下の点を挙げている。
- データの取り込みと前処理から本番環境でのモデル運用・監視まで、データプロジェクトのエンドツーエンドおよび各ステップにおいて可視性とメンテナンス性が高い
- 試行錯誤や検証がしやすいモデル開発環境
- データや分析結果をすぐにレポーティング可能なダッシュボード機能
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