NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTデータは2023年3月22日、自動車業界のグローバルデータ交換ネットワーク「Catena-Xデータスペース」との接続サービス(ベータ版)を同年4月17日から提供すると発表した。Catena-X利用の準備を進める日本企業を支援する。両社は2024年中に、世界各国のデータスペース(業界のポリシーによって共同で管理されるデータ空間)と相互に接続可能な国際接続ゲートウェイの構築を目指す。
NTTコミュニケーションズとNTTデータは、自動車業界のグローバルデータ交換ネットワーク「Catena-Xデータスペース」との接続サービス(ベータ版)を2023年4月17日から提供する。Catena-X利用の準備を進める日本企業を支援する。
2023年4月からCatena-Xの標準に準拠したデータスペースの運用が始まることを受けてサービスを提供する。2024年中に、世界各国のデータスペース(業界のポリシーによって共同で管理されるデータ空間)と相互に接続可能な国際接続ゲートウェイの構築を目指す(図1)。
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Catena-Xと接続するためのシステム基盤サービスを提供する。1つは、Catena-Xとの相互接続に必要な通信を制御するソフトウェア「EDC(Eclipse Dataspace Connector)」をシステム基盤サービス上で提供すること。利用者は、自社のシステム環境にEDCを導入する必要がない。もう1つは、Catena-Xへの接続を支援すること。Catena-X標準への対応やEDCの設定作業を支援する。
両社は、今回のCatena-X接続支援サービスの提供を通じて抽出した知見にもとづき、2024年中に世界各国のデータスペースと相互に接続可能な国際接続ゲートウェイの構築を目指す。
「日本の自動車関連企業も、Catena-Xに参加する企業と取り引きする際に、Catena-Xを利用してデータを連携するように要請される可能性がある。しかし、Catena-Xでデータを連携するためには、Catena-Xの標準や運用ルールを遵守して参加資格を取得し、EDCと呼ばれるソフトウェアを使ってCatena-Xに接続し、Catena-Xの標準形式でデータを交換する必要がある」(両社)