[事例ニュース]
敷島製パン、基幹システムをオンプレミスからOracle Cloudに移行、2025年5月に移行完了
2023年5月12日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
敷島製パン(本社:愛知県名古屋市)は、企画、開発、製造、販売、物流などをカバーする基幹業務システムをオンプレミスからOracle Cloudに移行する。オンプレミスで稼働するOracle Exadata×2台と約480台の仮想サーバーを、Oracle Exadata Database Serviceを中核としたOracle Cloudに移行する。東京リージョンと大阪リージョンを組み合わせたDR(災害時復旧)構成を構築予定であり、2025年5月の移行完了を予定している。日本オラクルが2023年5月12日に発表した。
敷島製パンは、「Pasco」ブランドを持ち、食パン「超熟」などを製造する大手パンメーカーである。国内12工場(グループ企業2工場含む)、40事業所を持ち、約4000人の従業員が勤務している。同社は2016年に現行の基幹システムを構築した。現行の基幹システムは、本番とDR環境を、オンプレミスのOracle Exadata×2台と約480台の仮想サーバーで構成している。
今回、基幹システムを、Oracle Exadata Database Serviceを中核としたOracle Cloudに移行することを決めた。東京リージョンと大阪リージョンを組み合わせたDR構成を構築予定であり、2025年5月の移行完了を予定している。クラウドへの移行により、データセンターやハードウエアの保守運用コストやソフトウェアのライセンス費用を削減する。
クラウド移行の技術検証(PoC)、Oracle Cloud上での環境構築、移行については、SIベンダーのフューチャーインスペースが支援している。
「オンプレミスで稼働している既存システムと同等の性能と可用性を確保した。新環境ではさらに、データ保護サービスのOracle Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceなどを活用することで、システムやデータのセキュリティや可用性がさらに向上する」(敷島製パン)。