時間も人もかけたプロジェクト。大きな売上が立ったが、実は人件費の下敷きで赤字だったなんてことは許されない。「この案件で今どのぐらい儲けが出ているのか」というテーマに実直に向き合って来たのがビーブレイクシステムズだ。同社の注目ソリューション「MA-EYES」の特徴に迫る。
従業員は今日もまた、受注した案件に張り付いて忙しくしている。半期の売上目標もクリアしそうだし、当社には、まずまずの追い風が吹いているようだ──。
ビジネスの舵取りを任された経験のある人であれば、経営がそれほど甘いものではないことを肌身で知っていることだろう。完了したプロジェクトの蓋を開けてみれば、人件費などの原価が膨れ上がっており実態は赤字。社に貢献するどころか足を引っ張っていたという、笑い事では済まされないケースが間々あるものだ。
「売上さえ増やせば自然と経営は上向く」というのは大いなる誤解。利益こそが持続的成長の生命線であり、受けた仕事で本当に儲けが出ているのかを常に可視化しておくことが欠かせない。後になって大慌てするのではなく、不穏な予兆をとらえた時点ですぐにも軌道修正を図っていく実直な取り組みが、結局は「強い企業」へと実を結ぶのである。
ここにフォーカスを当てたソリューションを展開しているのが、ビーブレイクシステムズだ。プロジェクト単位での収益管理が後手に回りがちな業種に向けて、同社はクラウドERP「MA-EYES」を提供。「収益把握に真剣に取り組んでいる企業にお引き合い頂き、機能拡充などの要請も聞き入れながら、使い手と共に進化・成長を遂げてきました」と話すのは飯田玲奈氏(営業部リーダー)だ。
ソリューション名にMAとあるのは、元をたどるとManagement Accounting(=管理会計)の意だという。ビジネスの実態把握や意思決定の最適化に向けて、収益性などに関わるKPI(重要業績評価指標)を自分たちの目でしっかり確認していこうとの想いが込められている。
経済全体が右肩上がりだった時代とは様変わりし、今は薄利を積む努力が欠かせない。利益は確保できているのか、想定を下回っているなら何が理由か、どうすればビハインドを取り戻せるのか…。チェック&アクションの最適化は、どの企業にとっても最優先課題である。この難路を前進するには、ビジネスの実情を示す仕組み、すなわち次代の経営プラットフォームが不可欠だ。以降で、その最新像を見ていこう。
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