[事例ニュース]
ミツノリ、Excel業務を自動化し、ピッキングリスト作成などの事務作業を約40%削減
2023年6月5日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
倉庫業務やトラック運送/国際物流などの事業を営むミツノリ(本社:福井県福井市)は、Excel業務を自動化し、ピッキングリスト作成などの事務作業を約40%削減した。アイエルアイ総合研究所のExcel業務を自動化するノーコード開発ツール「StiLL」を導入して、マスターデータのメンテナンス業務を効率化した。StiLLによる業務改善を支援したBIPROGYが2023年6月5日に発表した。
倉庫業務やトラック運送/国際物流などの事業を営むミツノリは、Excel業務を自動化し、ピッキングリスト作成などの事務作業を効率化した。アイエルアイ総合研究所のExcel業務を自動化するノーコード開発ツール「StiLL」を使ってマスターデータのメンテナンス業務を効率化した(図1)。
図1:ミツノリがExcel自動化プログラムを用いてExcel業務を自動化した様子(出典:BIPROGY)拡大画像表示
物流業界では、需要増による人手不足を解決するため、ITを活用して業務を効率化する必要性が高まっている。しかし、依然として紙の書面や、Excelをベースとした事務作業が数多く残っており、単純作業に多くの人手が取られているという。
ミツノリは、倉庫業務におけるピッキングリストや請求書の発行業務をExcelで行ってきた。ピッキングリスト作成用や請求書作成用など、それぞれのExcelファイルに対してデータを別々に入力していたが、事業の拡大に伴う商品種類の増加などの影響で、Excel業務の負荷が大きくなっていたという。
そこで、BIPROGYの支援の下、Excelファイルを一元管理する仕組みに着手した。マスターデータのメンテナンス画面にデータを入力するだけで、これらのデータを反映した形でピッキングリストや請求書などを自動で作成できる仕組みを整えた。Excelファイルの管理を一元化したことで、Excel業務にかかっていた時間を約40%削減したという。
StiLLは、ノーコードでExcel業務を自動化するExcel自動化プログラム開発ツールで、ボタンやパラメーターを使ってプログラムを開発する。専門的な知識を持たないエンドユーザーでも、既存のExcelファイルを活用しながらExcelファイルを用いた業務を効率化できるとしている。
なお、BIPROGYは2023年6月5日に、StiLLの導入と活用を支援するSIサービスの提供を開始している。
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