住友電工情報システムは2023年7月20日、クラウド型ワークフローサービス「楽々WorkflowII Cloud」に、外部システムのデータをAPI経由で取得して選択入力できる機能を追加したと発表した。あらかじめ選択肢のデータセットを持つことなく、都度選択肢を生成可能である。例えば、郵便番号から住所を検索する外部APIを呼び出すことで住所の入力を省力化できる。このほか、会計ソフトのAPIを呼び出して勘定科目コードや取引先情報の入力を省力化するといった使い方が可能である。
住友電工情報システムの「楽々WorkflowII」は、Web型で動作する申請/承認ワークフローソフトウェアである。稟議処理や旅費精算などの業務テンプレートをあらかじめ用意しており、簡単な申請業務であればプログラミングすることなく開発可能である。“根回し”など、日本の商習慣に合った業務フローを実現する(関連記事:申請承認ワークフロー新版「楽々WorkflowII Ver.8.1.1」、手書きのサインで申請承認可能に)。
今回、外部システムのデータをAPI経由で取得して選択入力できる機能を追加した。あらかじめ選択肢のデータセットを持つことなく、API経由で入手した選択肢データを用いて、選択肢のリストを都度生成する。例えば、郵便番号から住所を検索する外部APIを呼び出すことで、住所の入力を省力化する。このほかにも、会計ソフトのAPIを呼び出して勘定科目コードや取引先情報の入力を省力化するといった使い方が可能。
拡大画像表示
図1は、郵便番号データを検索するAPIを使うフローの例である。エンドユーザーはまず、画面の参照ボタンをクリックしてポップアップを表示させる。ポップアップ上で郵便番号を入力し、検索ボタンをクリックすると、裏では外部システムのWeb APIを呼び出し、郵便番号に応じた住所の候補データを入手する。このデータが選択肢として表示されるので、選択したい郵便番号をクリックする。これにより、元の画面に郵便番号と住所が反映される。
同社はまた、ExcelのデータベースをWebアプリケーション化できるローコード開発ツール「楽々Webデータベース」においても、楽々WorkflowIIと同様のAPI呼び出し機能を追加した。同機能は、2023年6月から提供している(関連記事:「楽々Webデータベース」新版、申請承認ワークフロー回覧中の追記やファイル添付を可能に)。