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福島県玉川村が「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第2弾、指静脈/顔認証を用途で使い分け

2023年7月24日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

福島県玉川村は、「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第2弾を2023年7月30日から同村で開始する。第1弾(2022年7月24日~同年12月31日)の実証では、指静脈認証による村内店舗での地域商品券の利用に取り組んできた。第2弾では、第1弾の取り組み内容に加えて、顔認証で村内施設を利用できるようにする。地域商品券や施設利用といった用途に応じて、指静脈と顔での認証手段を使い分けることで、利用者の利便性や店舗での導入効果を高める。さらに、指静脈や個人情報を登録する際の本人認証にマイナンバーカードを利用できるようにして、本人確認や個人情報の入力作業を自動化する。日立製作所と三菱HCキャピタルが2023年7月24日に発表した。

 福島県玉川村は、「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第2弾を、2023年7月30日から同村で開始する。地域商品券や施設利用といった用途に応じて、指静脈と顔での認証手段を使い分ける。これにより、利用者の利便性や店舗での導入効果を高める(図1)。

図1:福島県玉川村が実施する「手ぶらキャッシュレス実証事業」第2弾の概要(出典:日立製作所、三菱HCキャピタル)
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 第1弾(2022年7月24日~同年12月31日)の実証では、指静脈認証による村内店舗での地域商品券の利用に取り組んできた(関連記事福島県玉川村、指静脈認証による「手ぶらキャッシュレス実証事業」、住民の利便性向上などを検証)。利用者は、指静脈情報を事前に登録しておくことで、協力店舗の専用端末に手をかざすだけで地域商品券を利用可能である。

 第2弾でも、指静脈認証による地域商品券の利用実験を実施する(図2)。第2弾では、前回のアンケート結果をもとに使い勝手を改善し、利用者情報やクレジットカード情報をスマートフォンから事前に登録できるようにした。さらに、第1弾よりも利用者や協力店舗数を拡大して実証する。

図2:第1弾の実証に引き続き、指静脈認証による地域商品券の利用実験を実施する(出典:日立製作所、三菱HCキャピタル)
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 第2弾では、新たな試みも実施する。顔認証で村内施設「コワーキングスペースたまかわ」を利用できるようにした(図3)。施設利用者の使い勝手が高まるほか、施設側でも運用コストが減り、セキュリティが向上する。利用者は、事前にスマートフォンから顔写真を1度登録するだけでよい。顔認証は、玉川村役場職員の勤怠管理にも利用する。

図3:第2弾では新たに、顔認証で村内施設「コワーキングスペースたまかわ」を利用できるようにした(出典:日立製作所、三菱HCキャピタル)
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 第2弾ではさらに、玉川村役場で指静脈を登録する際に、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを使って本人を認証できるようにした(図4)。マイナンバーカードを装置にかざすだけで本人確認が行える。登録時のなりすましを防ぐほか、氏名・住所など基本四情報を自動で入力できるので、個人情報入力時の使い勝手が高まる。

図4:玉川村役場で指静脈を登録する際に、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを使って本人を認証できるようにした(出典:日立製作所、三菱HCキャピタル)
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