NECプラットフォームズは2023年8月10日、飲食店向けPOSシステム・オーダーエントリーシステム「FoodFrontia」の新機能「マルチ配膳ロボット連携」を提供開始した。例えば、セルフオーダー端末から食器類の下げ膳を配膳ロボットに依頼できる。注文/会計機能と配膳ロボットが連携する仕組みは国内で初としている。連携機能の料金(税別)は配膳ロボット1台あたり月額1万600円から。同社は今後4年間で3000台の配膳ロボットの店舗導入を目指す。
NECプラットフォームズの「FoodFrontia」は、飲食店向けのPOS(販売時点情報管理)システム兼オーダーエントリー(注文入力)システムである。
今回、配膳ロボットとの連携機能「マルチ配膳ロボット連携」を追加し、注文入力機能と会計機能を配膳ロボットと連携させた(図1)。例えば、会計終了と同時に配膳ロボットに対して食器類の下げ膳を指示できる。
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店舗利用客の利便性も向上する。例えば、配膳ロボットが配膳する料理を、セルフオーダー端末に自動で表示する(写真1)。これにより、配膳ロボットが運んできた料理の取り間違いをなくす。また、食後に利用者がテーブル上の食器類を下げたいときに、セルフオーダー端末から配膳ロボットを呼び出して好きなタイミングで下げ膳を行える。
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4機種の配膳ロボットと連携する(写真2)。具体的には「YUNJI DELI」「BellaBot」、「Servi/Serviアイリスエディション」「KettyBot」である。
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「飲食業界で配膳ロボットの導入が進んでいる一方で、人とロボットの連携には課題があった。会計システムや注文システムとロボットが連携していない場合、ホールスタッフがホールの状況を目視で確認しながら直接ロボットに配膳・下げ膳の指示操作を行う必要があった」(同社)