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JFEスチールと日本IBM、製造ラインのトラブル復旧を支援する「J-mAIster」を販売

IBM Watsonを用いて自然文でトラブル事例や復旧情報を検索

2023年9月20日(水)IT Leaders編集部

JFEスチールと日本IBMは2023年9月19日、制御故障復旧支援システム「J-mAIster(ジェイマイスター)」を販売開始した。製造ラインで発生するトラブルに対して、保全担当者が過去の事例や復旧に必要な情報を自然文で検索できる。日本IBMの協力を得て、JFEスチールが2018年に導入したシステムで、今回、両社がパートナーシップを締結して外販を開始した。

 JFEスチールと日本IBMが、制御故障復旧支援システム「J-mAIster(ジェイマイスター)」を販売開始した。製造ラインで発生するトラブルに対して、保全担当者が過去の事例や復旧に必要な情報を自然文で検索できる。

 自然言語処理による質問応答システム「IBM Watson」を用いて、過去の故障履歴、対処履歴、各種マニュアルなどのデータを検索対象にできる。保全担当者が音声やテキストで入力した質問に対し、復旧に必要な情報をリアルタイムに画面に表示する(図1)。

図1:制御故障復旧支援システム「J-mAIster」の概要(出典:JFEスチール、日本IBM)
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 J-mAIsterは、JFEスチールが2018年に導入したシステムである。日本IBMのコンサルタントやエンジニアと共に課題や適用範囲を検討し、グループの情報サービス企業であるJFEシステムズが開発した(関連記事JFEスチール、製造ラインの故障復旧にWatsonを採用、復旧に必要な情報をモバイルで検索)。

 JFEスチールにおける自社導入効果として、経験の浅い保全担当者でも、熟練者層の知識やノウハウを短時間で的確に取得できるようになり、設備トラブル時の復旧時間を約3割削減したという。「過去の事例から知見や対応ノウハウを学ぶ教育ツールとしても活用している。現在では操業支援にも用途を拡大している」(同社)。

 今回、JFEスチールと日本IBMがパートナーシップを締結し、J-mAIsterの外販を開始した。広範な製造業のユーザーに向けてシステムを汎用化し、IBM Watsonと合わせて販売する。販売に加えて両社は、システムの構成検討、調整業務も共同で行う。また、生成AIの基盤・ツールセットである「watsonx」の活用も視野に入れているという。

 取り組みの背景として、世代交代が進む製造現場において、経験の浅い保全担当者への技能伝承が課題になっていることを挙げる。「経験の浅い担当者は、熟練者と比較してトラブルへの対応に時間がかかる傾向がある。復旧に必要な手順確認や処置などの情報取得に時間を要したり、適切な情報にたどり着けないといった状況が発生しやすい」という。

関連キーワード

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