[事例ニュース]
給与計算BPOのペイロール、基幹DBを「Oracle Exadata Cloud@Customer」で刷新
2023年11月30日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
給与計算関連業務のアウトソーシングサービスを提供するペイロール(本社:東京都江東区)は、給与計算システムのデータベース基盤として、「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入し、2022年10月より運用を開始した。同社のデータセンター内にOracle Exadataのハードウェアを設置することで、機密性の高いデータを社内に保管する環境を整備した。OCI(Oracle Cloud Infrastructure)の管理機能により、運用管理負荷を抑制している。日本オラクルが2023年11月30日に発表した。
ペイロールは、給与計算および関連する周辺業務のアウトソーシングサービスを提供している。2023年3月末時点で給与計算の受託実績は255社に上る。
同社は今回、給与計算のBPO事業を支えるシステムのデータベース基盤を刷新した。日本オラクルの「Oracle Exadata Cloud@Customer」(図1)を同社データセンターに導入し、2022年10月より運用を開始した。
図1:顧客企業のデータセンターにExadataを設置する「Oracle Exadata Cloud@Customer」(出典:日本オラクル)拡大画像表示
同社の給与計算システムは従来、UNIXサーバーとOracle Databaseによる3階層システムで運用し、顧客増に伴うデータ量の増加に、つどシステムリソースを増強することで対応してきた。しかし、事業が成長する中で従来の対処方法には限界が生じ、データベースの性能不足に起因するシステム障害も危惧していたという。
こうした経緯から、大容量データ処理の性能強化およびシステムの安定稼働を目的に、データベースサーバー「Oracle Exadata Database Service」をユーザー企業のデータセンター内で運用できるExadata Cloud@Customerを採用。2023年9月にはバックアップサイトにあるOracle DB環境もExadata Cloud@Customerで刷新した。今後、Oracle Data Guardを用いてレプリケーションを行う予定である。
ExadataのSQL処理性能を導入前に検証したところ、従来のUNIXサーバー環境と比較して3倍から55倍に向上することを確認した。また、同社の年末調整補助サービスは毎年11月に繁忙期を迎えるため、処理のピーク時期に応じてデータベースのリソースを変更できることを重視したという。
今後は、フロント側のシステムも含めた強化・改善を図り、基盤全体の安定性向上を図っていく。また、データを活用した新サービスの投入も検討している。
Oracle Database / Exadata / オンプレミス / Oracle / OCI / HCM / 給与計算 / IaaS / プライベートクラウド
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