セントラル短資グループのセントラル短資FX(本社:東京都中央区)が顧客取引システムを刷新し、2023年9月に稼働開始した。インメモリー型の分散KVS(Key-Value Store)「Apache Geode(ジオード)」を採用してデータ処理を全面的にインメモリー化し、処理速度を旧システムの10倍以上に向上させている。システム構築を支援したウルシステムズが同年12月12日に発表した。
外国為替証拠金取引サービスを提供するセントラル短資FXが顧客取引システムを刷新し、2023年9月に稼働開始した。運用していたRDBMSのサポート終了に伴い、システムを稼働するITインフラの移行・強化が必要となったことで刷新に動いた。「顧客から受けた投資注文を銀行に発注するカバー取引の処理速度向上を含めたITインフラの強化が求められていた」(同社)。
ウルシステムズがシステム構築を支援した。既存システムのボトルネックを特定したうえで新システムのアーキテクチャを設計、RDBMSに代えてインメモリー型の分散KVS(Key-Value Store)「Apache Geode(ジオード)」を採用し、データ処理を全面的にインメモリー化している(関連記事:ウルシステムズ、ミッションクリティカルシステムの高速化を支援、インメモリー型データグリッドを活用)。
合わせてデータアクセスの簡素化を図り、データ更新に合わせてリアルタイムにイベントを処理する仕組みを実装。これらにより、処理速度を旧システムの10倍以上に向上させている。