[事例ニュース]
福祉用具のヤマシタ、データ活用の民主化を目的に全社データ分析環境を構築、Microsoft Fabricを採用
2023年12月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
福祉用具レンタル・販売会社のヤマシタ(本社:静岡県島田市)は2023年12月25日、データ活用の民主化を目的に、全社的なデータ分析環境の構築を開始したと発表した。現場の業務を熟知する従業員がデータを自由に使って業務を改善できるようにする。まずは営業領域のデータ分析環境の整備として、2023年内に分析レポートやデータフローの開発して利用を開始する。データ分析のシステム基盤にはMicrosoft Azureのデータ分析サービス「Microsoft Fabric」を利用する。
福祉用具レンタル・販売会社のヤマシタは、データ活用の民主化を目的に、全社的なデータ分析環境の構築を開始した。現場の業務を熟知する従業員がデータを自由に使って業務を改善できるようにする(図1)。
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Microsoft Azureのデータ分析サービス「Microsoft Fabric」を採用する。同サービスは、データウェアハウス(DWH)をはじめとするデータ基盤と対話型の生成AI機能などを含んでいる。エンジニアでもデータアナリストでもない従業員がAIと対話しながらデータを分析できる環境を整備する。
まずは営業領域のデータ分析環境の整備として、2023年内に分析レポートやデータフローの開発して利用を開始する予定である。当初は福祉用具レンタル/販売事業を中心に導入し、その後、適用するサービスの範囲を広げていく。
なお、ヤマシタは現在、新たなITサービスの創出や社内システム/アプリケーション構築の内製化・市民開発に取り組んでいる。例えば、現場の非エンジニア社員が「Power Platform」などのローコード開発ツールを使って社内業務アプリケーションの内製を行う。すでに約10の社内アプリケーションを内製開発している。
合わせて、生成AIの業務利用の検証を、主にAzure OpenAI ServiceとCognitive Searchを活用して、社内情報のデータベース化と自然言語による出力の観点で進めている。
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