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キヤノンITS、「Cato SASEクラウド」を販売、WANとクラウドセキュリティを包括的に提供

2023年12月26日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2023年12月26日、イスラエルCato Networksのクラウドセキュリティサービス「Cato SASEクラウド」を販売開始した。SASE(Secure Access Service Edge)として、拠点間通信やVPNなどのWANとクラウドセキュリティを包括的に提供する。価格(税別)はWANの帯域料金が25Mbit/sで年額48万円から(セキュリティ機能の料金は含まず)。

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が販売する「Cato SASEクラウド」は、イスラエルCato Networks(日本法人:同社名)のSASE(Secure Access Service Edge)サービスである。拠点間通信やVPNなどのWANとクラウドセキュリティを包括的に提供する(図1関連記事SASEベンダーのイスラエルCato Networksが日本法人設立、接続ポイントは東京と大阪の2拠点に)。

図1:「Cato SASEクラウド」の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 「リモートワークなどの需要からクラウドの利用が拡大しているが、境界防御を前提とした従来のセキュリティ対策では、マルウェア侵入などの脅威に適切に対処できない。こうした中でSASEに注目が集まっている」(キヤノンITS)ことから同サービスの販売を開始した。

 PCにインストールする専用アプリケーションまたは拠点のSD-WANエッジデバイスから、Cato Networksが提供する最寄りの接続ポイント(国内を含むグローバル85都市以上)に接続して利用する。接続ポイントがネットワーク遅延やパケット損失などの状況を常時監視し、パケット転送に適した経路をリアルタイムで決定する。

 アプリケーションを識別するファイアウォールとURLフィルタリング機能を備えたWebゲートウェイ、マルウェア対策、IPS(侵入防止)、MDR(脅威検出・対処)、暗号化通信の復号・検査などのセキュリティ機能を提供する。

 キヤノンITSは、Cato SASEクラウドの長所として、自社データセンターや通信回線をワンストップで提供できる点を挙げる。オンプレミス運用が必要なシステムをデータセンターで稼働しながら、パブリッククラウドにセキュアに接続するといった運用を支援する。また、ラストワンマイルを担う回線をワンストップで提供する。

 価格(税別)は、WANの帯域料金が25Mbit/sで年額48万円から。別途、利用するセキュリティ機能(IPS/NGAM、CASB、IPS、DLP)や接続機器(専用アプリケーションや拠点設置デバイス)などの料金が必要になる。

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