情報漏洩対策製品・サービスを提供するZenmuTechは2024年1月30日、国内企業における情報漏洩対策の実態調査の結果を発表した。調査は2023年12月8日~10日にビジネスパーソン236人を対象に実施した。22.6%の企業は、PCの情報漏洩対策について何もしておらず、会社支給PCの社外利用については9.8%が「禁止されているが使用している」と回答している。
情報漏洩対策製品・サービスを提供するZenmuTech(ゼンムテック)は、国内企業における情報漏洩対策の実態調査を行った。ビジネスパーソン236人(従業員183人、システム管理者53人)を対象に、2023年12月8日~10日に実施した。
管理職に「現在・過去に勤務している会社で自社PCの紛失・盗難が起きたことがあるか」を聞いたところ、13.2%が「現在・過去に自社PCの盗難や紛失が起きたことがある」と回答。うち7割は、実際に情報漏洩などの損害が起こったとの報告を受けている(図1)。
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現勤務先のPCの情報漏洩対策について最も多かったのは「パスワード設定と管理の徹底」(50.9%)。これに「情報漏洩セキュリティソフトの導入」(47.2%)、「情報漏洩セキュリティトレーニングの実施」(43.4%)が続く。一方、「特に何もしていない」の回答が22.6%に上った(図2)。企業規模別で見ると小規模なほど対策をしていない傾向にある(図3)。
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会社支給PCの社外使用の許可については、「社外での使用は禁止されている」が62.8%と過半数を占めるが、うち9.8%は「禁止されているが使用している」と回答。「禁止されているが使用している」の回答を企業規模別で見る、従業員数50人以下の企業が16.2%と最多で、500人~999人以下の企業が14.3%で続く。「企業規模に関わらず社内ルールを破って使っている人が一定数いる」(ZenmuTech)ことが判明した(図4)。
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