東京建物不動産販売(本社:東京都中央区)は2024年3月12日、AI-OCR(光学文字認識)と生成AIを用いて、不動産物件情報の登録業務を自動化するシステムを構築し、同年3月上旬から稼働開始したと発表した。システムはトランスコスモスと共同で開発した。
不動産業界において、物件情報登録書類のフォーマットは多種多様で、手書きの書類も含まれる。これらを所定の書式に変換する作業に多くの手間がかかる。この課題を解決すべく、東京建物不動産販売は、AI-OCR(光学文字認識)と生成AIを用いて情報登録作業を自動化するシステムを構築した(図1)。
図1:AI-OCRと生成AIで物件情報のデータ入力作業を自動化したシステムの概要(出典:東京建物不動産販売)
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システムは、AI-OCRで物件情報をテキストデータ化し、生成AIでテキストデータから必要な情報を抽出・要約する。加えて、物件の地図情報も自動で取得する。
トランスコスモスと共同で開発した。開発で注力したポイントとして、AI-OCRは、不動産業界特有の帳票や記入様式を読み込めるように構築。生成AIについても同業界向けに独自のチューニングを施している。