キヤノンITソリューションズ（キヤノンITS）は2024年4月22日、財務会計/人事給与システム「SuperStream-NX」のオプション機能として、デジタルインボイス（電子インボイス）の発行/受取が可能になる「SuperStream-NX デジタルインボイスオプション」を発表した。同年6月1日から提供する。請求書や納品書などの電子文書をネットワーク上で送受する標準仕様のPeppol（ポペル）を介して請求書（インボイス）の電子データをやり取りできるようになる。同オプションの価格（税別）は基本料金（年間2400枚まで送受信可能）が年額9万円。
キヤノンITソリューションズ（キヤノンITS）の「SuperStream-NX」は、財務会計機能と人事給与機能を中核とした、中堅企業向けの基幹業務アプリケーションである。
2023年12月末時点で累計1万702社（うち上場企業842社）が導入している。改正電子帳簿保存法やインボイス制度といった新たな法制度に準拠する機能群を順次実装している（関連記事：会計・人事給与ソフト「SuperStream-NX」新版、標準でインボイス制度に対応）。
「2023年10月にインボイス制度が始まり、請求書の処理業務が複雑化している。多くの企業は、請求書の処理業務に多大な時間を費やしている。紙やPDFでの送受は作業負荷は大きく、デジタルインボイスによって省力化する需要がある」（同社）
図1：財務会計/人事給与ソフトウェア「SuperStream-NX」に追加したデジタルインボイス送受信オプションの概要（出典：キヤノンITソリューションズ）拡大画像表示
今回、オプション機能として、インボイス（請求書）を電子化したデジタルインボイスの発行/受取が可能になる「SuperStream-NX デジタルインボイスオプション」を追加した（図1）。請求書や納品書などの電子文書をネットワーク上で送受する標準仕様のPeppol（ポペル）を介してインボイスの電子データをやり取りできるようになる。送信機能と受信機能の両方を提供する。
請求書発行側は、「SuperStream-NX統合会計」で計上した債権伝票を基にデジタルインボイスを作成し、Peppolネットワークを介して取引先に配信する。配信したデジタルインボイスは、自社発行の控えとして保管する。
請求書受領側は、Peppolネットワークを介してデジタルインボイスを受け取る。受け取ったデジタルインボイスは、ステータスを管理し、確認リストとして参照可能である。2025年6月には、デジタルインボイスから支払伝票を自動で作成する機能と、仕訳用マスターを自動で更新する機能の提供を予定している。
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