米ギットハブ(GitHub)は2024年4月29日(米国現地時間)、ソフトウェア開発自動化ツール「GitHub Copilot Workspace」のテクニカルプレビュー版をリリースした。開発したい内容をGitHubのIssue(課題)として自然言語で指示すると、生成AIがソフトウェアコードを自動生成する。
米ギットハブ(GitHub)の「GitHub Copilot Workspace」は、生成AIを用いたソフトウェア開発自動化ツールである。ソフトウェア開発のアイデアやバグ修正の要求といったことをGitHubのIssue(課題)として自然言語で指示すると、それを基にソフトウェアコードを自動生成する(画面1)。
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通常、GitHubでは、開発者がGitHubのIssueの中から、自身がコードを書いたり、生成AIにプロンプトから指示を出してコーディング支援を受けたりする。Copilot Workspaceは、何をどんな順番で行うかを記す計画リストを作成し、その計画に沿ってコードを生成する。どちらも開発者が必要に応じて編集でき、最終的な結果に満足するまでコードを微調整可能である。その後、Pull Request(修正したコードの提案)を提出してチームメンバーにコードのレビュー(査読)を依頼する。
Copilot Workspaceで得られる体験についてギットハブは、「プロジェクトの隅々まで知っているパートナーとのペアプログラミングのセッションのようなもの」と表現する。「開発者のリードに従って、IssueからPull Requestまで、リポジトリ全体に変更を加えられる」(同社)という。
同社は、プログラミング支援機能「GitHub Copilot」や統合開発環境(IDE)からGitHub Copilotを利用するためのチャット「GitHub Copilot Chat」を提供している。これらにより、開発中のコードに自然言語でコメントなどを書くだけでコードを生成してくれる。Copilot Workspaceでは、より初期の段階から生成AIによる支援を受けることができる(関連記事:自然文でデータ分析を指示、ソースコードを自動生成─Copilotとしてユーザーを支援するマイクロソフトの生成AI)。