住友電工情報システムは2024年5月13日、Webデータベース/アプリケーション作成ツール「楽々Webデータベース(楽々WDB)」の新版を発表した。新版では、楽々WDBで作成した複数のWebアプリケーションを横断してデータを参照する機能を追加した。例えば、あるアプリで取引先マスターを管理し、別のアプリからこの取引先データを参照できる。
住友電工情報システムの「楽々Webデータベース(楽々WDB)」は、ExcelファイルをローコードでWebアプリケーションに変換する、Webデータベース/アプリケーション作成ツールである。クラウドサービス版とオンプレミス版を提供している。
例えば、「Excelファイルを配布して、データを更新してもらってから収集する」といった操作をアプリにすることができる(関連記事:「楽々Webデータベース」新版、申請承認ワークフロー回覧中の追記やファイル添付を可能に)。
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新版では、楽々WDBで作成した複数のWebアプリを横断してデータを参照する機能を追加した。Excelの参照設定やLOOKUP関数で実現している機能を代替する。新機能が対応するデータ項目として、取引先マスターの取引先名、為替レート、在庫データの商品単価などを挙げている(画面1)。
例えば、取引先名に変更が生じた際、取引先マスターを管理するアプリの取引先名を変更すると、それを参照している別のアプリ(受注データや売上情報を管理するアプリなど)に、反映された最新の取引先名を表示する。
楽々WDBは元々、他のアプリの情報をポップアップから選択してデータの値をコピーする機能を備えている。この機能ではコピーした値を自由に変更でき、選択した元の値を変更しても影響を受けない。一方、新機能では、参照した項目の値は変更不可となり、参照元の情報の変更を反映して、変更後の値を表示する。