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PKSHA Technology、小売業向けAIアプリ群「PKSHA AI Suite for Retail」を提供

価格設定の最適化や棚割の自動化などを可能に

2024年8月5日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

PKSHA Technologyは2024年8月1日、小売業向けAIアプリケーション群「PKSHA AI Suite for Retail」を発表した。同年7月から提供している。価格付けの最適化、棚割の自動化、シフトの最適化などを可能にするアプリケーションを用意している。今後、アプリケーションを拡充するとしている。

 PKSHA Technologyの「PKSHA AI Suite for Retail」は、小売業向けのAIアプリケーション群である。価格付けの最適化、棚割の自動化、シフトの最適化などを可能にするアプリケーションを用意している。今後、適用範囲を広げてアプリケーションを拡充する(図1)。

図1:小売業向けAIアプリケーション群「PKSHA AI Suite for Retail」の概要(出典:PKSHA Technology)
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 主なAIアプリケーションとして、以下の3つを挙げて機能を説明している。

(1)プライシング・クーポン最適化
 市場での価格変動を取り入れた価格の自動設定や、購買データからクーポンやキャンペーン施策を最適化する。顧客の購買体験と売り手の利益率をともに向上させるとしている。ユーザーの例として、大手アパレル企業や大手二次流通ブランド小売業などが導入している。

(2)棚割自動化
 メーカーや卸業で作業負荷が大きい棚割作業を自動化する。ユーザーの要望に合わせて数理最適化アルゴリズムを選定し、過去の棚割りの傾向や商品の優先度を踏まえて数百店舗の棚割のデザインを自動で生成するという。ユーザーの例として、大手飲料メーカーが導入している。

(3)シフト最適化
 リテール現場での負荷が大きい、シフト表の作成業務を自動化する。企業ごとに異なる現場状況を考慮し、カスタマイズしたアルゴリズムを構築する。ユーザーの例として、大手スーパーマーケットチェーンが導入している。

 「小売業では、リアルタイム性の高い在庫管理、需要に応じた店舗オペレーション構築、消費者に最適化した商品提案など各種の領域でAIの導入が加速している。こうした業界全体におけるAIの需要の高まりを受け、ノウハウを集積した小売業界向けAIアプリケーションを体系化した」(PKSHA Technology)

 同社はこれまで2600社を超える企業にAIを提供している。アパレル、日用品、食品などを扱うユーザーに対してアプリケーションを開発・提供してきた実績を基に、小売のプロセスを「商品企画・開発」「発注・在庫管理」「販売・顧客・接客サービス」に分け、各領域でAIアプリケーションを展開している。基軸となる共通技術を用いながら、各企業のニーズに応じたカスタマイズが可能だとしている。

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PKSHA Technology / 小売 / ダイナミックプライシング / ワークフォース管理 / 店舗 / 在庫管理

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