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京都府宇治市、改正戸籍法対応でふりがなデータをツールで正規化する検証

2024年8月9日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

京都府宇治市は、戸籍法の改正に伴って氏名のふりがな修正対応を省力化するため、作成済みのふりがなデータをツールで正規化する検証を行った。アグレックスの正規化サービス「姓名クリーニングサービス」を用いて、ふりがなデータを直音のみから拗音・促音を含むデータに一括変換できることを確認した。アグレックスが2024年8月9日に発表した。

 2023年6月に公布された改正戸籍法の下、各自治体は戸籍システムで管理する氏名にふりがなを付与する必要がある。同法の施行以降は、戸籍に記載する予定のふりがな情報を住民に通知し、修正を反映する手続きが生じる。

 京都府宇治市は、戸籍システム・住民基本台帳システムにすでにふりがなを付けているが、拗音・促音(ャュョッ)を含めていなかった。拗音・促音を含んだデータに変換するため、アグレックスの正規化サービス「姓名クリーニングサービス」を使った検証を行った。

図1:「姓名クリーニングサービス」によるデータ変換イメージ(出典:アグレックス)
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 姓名クリーニングサービスは、アグレックス独自の姓名辞書(約7万8000種のカナ姓、約5万1000種のカナ名のデータを収録)と判定ロジックをかけあわせ、姓名データの表記を統一・正規化する(図1)。

 戸籍システムや住民基本台帳システムにふりがなが登録されていない場合は、漢字姓名に対して利用頻度が高いふりがな候補を処理結果として出力する。すでにふりがなを付与している場合は、拗音・促音を含めた形に変換したふりがな候補を処理結果として出力する。

 宇治市は、住民基本台帳システムからエクスポートした市民約18万人分のふりがなデータを直音のみの状態から拗音・促音を含むデータに変換。データの一括変換が可能であることを確認した。

 また、処理データの識別子によって拗音・促音変換の対象者をピンポイントで特定できることから、実際に戸籍システムのふりがなデータの修正作業を軽減できることを確認した。また、拗音・促音変換の対象者数を明確にすることで、戸籍システムへの修正登録の工数見積を算出し、2025年の住民通知に向けた修正対応計画の立案に役立てている。

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