[新製品・サービス]

2024年8月13日(火)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　InfiniCloudの「High Response Private Cloud 6Gf（HRPC 6Gf）」は、プライベートクラウドサービスである。ハイパーバイザーにXenまたはKVMを使った仮想サーバー運用基盤をユーザー専用に用意し、中部/関東/関西のいずれかのリージョン経由で提供する。サーバースペックやサーバー構成も複数の選択肢を用意した。

　「VMwareのライセンスモデルの変更に伴い、VMwareの維持が難しい企業が増えてきた」（同社）ことから、オンプレミスのVMware環境からの移設に特化したサービスとしてHRPC 6Gfを提供する。

　特徴は、オンプレミスの仮想化基盤と同じように使えるシステム基盤を、所有することなく専有できること。パブリッククラウドと異なり、稼働量によるコストの変動もない。サーバースペックは、物理サーバー1台単位で、月額の固定料金で利用可能である。台数、CPUコア数、メモリー量、ストレージサイズを選択できる。表1は主な料金メニューである。

　業務基盤を担うプライベートクラウドでは、速度よりも安定性が求められることから、安定性に特化した設計とチューニングを施したという。仮想マシン同士の隔離性を重視し、業務を止めにくいプライベートクラウドを実現している。

　ランサムウェア攻撃に対しては、ユーザーごとにネットワークを隔離するだけでなく、1社1社のユーザー向けのサービスネットワーク、プライベートクラウドを管理するプロビジョニングネットワーク、ストレージエリアネットワークの3つの要素を隔離する。ユーザー企業がランサムウェア攻撃にあったとしても、プライベートクラウドの管理空間には影響を与えないため、データを復元可能だとしている。

　同社のネットワーク接続サービス「Private Connect」を併用することで、オンプレミス環境のネットワークを延伸し、L1/L2での閉域網接続が可能である。オンプレミス環境とプライベートクラウド環境を同一セグメントとして運用可能なため、VMware上の仮想マシンを1台ずつ、同一IP空間で段階的に移設可能である。