AI insideは2024年8月20日、ファインチューニングによる小規模言語モデル（SLM）作成サービス「カスタマイズSLM」を発表した。同社開発の日本語文書特化のLLMに、ユーザー企業が保有するデータを追加学習させ、ユーザー専用のカスタムSLMを作成する。実行環境となるAIエッジコンピュータと合わせて提供する。
AI insideの「カスタマイズSLM」は、ファインチューニングによる小規模言語モデル（SLM）作成サービスである。同社が開発した日本語ドキュメント処理特化の大規模言語モデル（LLM）「PolySphere-2」（473億パラメータ）に、ユーザー企業が保有するデータを追加学習させることで、ユーザー専用のカスタムSLMを作成する。
「SLMは軽量モデルであり、LLMと比べて低リソース・省電力で利用可能。企業保有の特定のドメイン知識や専門用語を含むクローズドなデータセットを使って学習・ファインチューニングを行うことで、特定のタスクに対して高い性能を発揮するSLMを構築できる」（AI inside）
オンプレミスで運用できるように、AIエッジコンピュータ「AI inside Cube Pro」と合わせて提供する。自治体・金融・医療・製造など情報セキュリティの観点からデータを社外に持ち出せない企業・団体や、個人情報などの機密・機微情報を扱う業務において、機密性やプライバシーに配慮した形でAIを活用可能であるとしている。
