[事例ニュース]

2024年8月27日(火)IT Leaders編集部

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　理化学機器商社のアズワンと日立製作所は、「輸配送における無駄の排除が喫緊の課題。自社のみならずサプライチェーン全体を捉えて解決する必要がある」との考えから、サプライチェーンの最適化を支援するシミュレーション基盤の共同構築に取り組んでいる。

　デジタルツインを用いて精度の高い計画・施策を自動で迅速に立案することを可能にする。PoC（概念検証）を実施中で、2024年9月末までに、複数の物流センターおよび代表的な品目を対象に同基盤の有効性を検証する。

図1：デジタルツインを用いたサプライチェーン最適化のためのシミュレーション基盤の概念図（出典：アズワン、日立製作所）
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　図1は、商社・物流のサプライチェーン最適化を支援するシミュレーション基盤の概念図である。サプライチェーン全体をモデル化し、現実と仮想のデジタルツインを構築する。アズワンは、この基盤上で市場環境の変化に追従した需給調整案や、輸送条件の変化などに即応した物流拠点変更案などの施策を行い、仕入先への生産要求や適切な在庫計画などを自動立案できるようになることを目指している。

　計画として、2025年度中に受注・発注・出荷・売上などのトランザクションデータのほか、1000万点を超える商品のデータをデジタルツインに連携させ、全拠点・全品目を対象としたサプライチェーン全体の最適化を図るとしている。

　なお、同基盤は、日立の「サプライチェーン最適化サービス」（図2）をベースにしている（関連記事：日立、デジタルツインを用いた「サプライチェーン最適化サービス」を強化）。

図2：日立製作所の「サプライチェーン最適化サービス」の概要（出典：日立製作所）
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