インターネットイニシアティブ(IIJ)は2024年9月25日、人材コンサルティングサービス「IIJタレント発掘・強化ソリューション」を提供開始した。企業ごとにあるべき組織像と人材モデルを定義し、個々の人材について能力・特性を測る人材アセスメントを実施する。
インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJタレント発掘・強化ソリューション」は、企業ごとにあるべき組織像と人材モデルを定義し、個々の人材について能力・特性を測る人材アセスメントを実施するコンサルティングサービスである。
人材アセスメントでは、IIJが開発したAIエンジンを用いて、それぞれの人材に当てはまるモデル、伸ばすべき能力・特性などを分析。人材の育成方法、適切な配置、採用に必要な情報などを提示する。
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図1にある5つのステップで実施する。まず、組織像や人材マネジメントのあるべき姿を整理し、実現に向けた以降のステップを整理する(ステップ1)。次に構想に基づいた人材モデルを定義する(ステップ2)。それぞれのモデルに合わせたアセスメント内容を設計・実施して人材の特性を可視化する(ステップ3)。
その後、アセスメント結果を分析し、組織と個人双方の課題解決に向けた計画を立案し、アセスメントの具体的な活用を進める(ステップ4)。最終段階として、将来構想を見据えた人材開発研修や人事評価制度の再設計、組織開発の提案を行う(ステップ5)。
各ステップの参考料金は以下のとおり。
- ステップ1:構想の策定(2カ月で300万円)
- ステップ2:人材モデルの定義(3カ月で1000万円)
- ステップ3:アセスメントの設計・開発と実施(3カ月で1500万円)
- ステップ4:アセスメント結果を基にした課題解決・計画立案(データ提供は1回50万円、ワークショップは全3回1セットで100万円)
- ステップ5:将来構想への取り組み(個別見積もり)
専門知識を持ったコンサルタントと開発エンジニアが担当し、企業・組織ごとに独自のアセスメントプログラムを開発する。合わせて、受検環境、レポート作成、データ管理などのシステム環境を提供する。また、人事データなどと合わせた複合的な分析スキームなど、アセスメントに必要な要素を提供する。
IIJは、「従来の画一的な人材モデルではなく、個人の特性やキャリア志向を踏まえて一人ひとりに合った人材開発・育成を行うことが求められている」と指摘する。同サービスでは、DX人材育成支援を通じて確立したアセスメントの仕組みを用いて、DX人材に限定することなく、各企業・部門部署それぞれの特性に合わせて、人材の評価・育成の強化を支援するとしている。