[事例ニュース]

不織布の日本バイリーンが新営業支援システムを構築、社内と代理店の営業業務を効率化

Salesforce Sales Cloud/Experience Cloudを導入

2024年9月30日(月)IT Leaders編集部

繊維メーカーの日本バイリーン(本社:東京都中央区)は、代理店販売を主体とした営業・販売の業務効率化に取り組んでいる。セールスフォース・ジャパンの「Salesforce Sales Cloud」および「Salesforce Experience Cloud」を導入して、空調用フィルター事業の営業支援システムと代理店向けポータルサイトを構築、2024年9月より運用を開始した。社内の営業業務量3割削減と代理店の営業業務時間短縮を目指す。システムの構築を支援したJSOLが同年9月27日に発表した。

 日本バイリーンは1960年に創業し、現在はドイツのフロイデンベルグエスイー(Freudenberg SE)と東レが株式を保有する繊維メーカーである。不織布製造の国内トップメーカーであり、その技術を基にさまざまな製品・事業を展開している。

 同社でビル・工場・医療施設の空調用フィルターを開発・供給している空調資材本部では、表計算ソフトによる見積もりの作成の業務効率に問題を抱えていた。特に代理店経由の販売においては、代理店との見積書などのやり取りが電話・メール・ファクスで行われていたため、情報の一元管理がままならず、多大な時間がかかっていたという。

 そこで同社は、JSOLの構築支援を得て、セールスフォース・ジャパンの「Salesforce Sales Cloud」(図1)を導入。その標準機能を活用して営業支援システムを構築し、2024年9月より運用を開始した。

図1:「Salesforce Sales Cloud」の基本機能(出典:セールスフォース・ジャパン)
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 新システムでは、顧客情報、物件情報(ビル・工場・医療施設など)、商談情報を一元管理する。情報の一元管理がなされ、見積もり作成に必要な代理店とのやり取りの履歴を容易に確認できるほか、過去の見積もり情報をコピーする機能によって見積もりの作成が簡易になった。

 合わせて、「Salesforce Experience Cloud」(図2)を利用して代理店向けポータルサイトを構築している。同年10月以降、段階的に約20社の代理店に展開する。

 日本バイリーンは、今回の取り組みにおける目標として、社内の営業業務量3割削減と、代理店の営業業務時間短縮を目指している。

図2:「Salesforce Experience Cloud」の活用イメージ(出典:セールスフォース・ジャパン)
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