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SBOM取得機能が付いたLinux OSサポートパッケージ「Enterprise Pack for AlmaLinux」─サイバートラスト

2024年10月22日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイバートラストは2024年10月21日、Linux OSサポートパッケージ「Enterprise Pack for AlmaLinux」を発表した。同年11月から販売し、同年12月1日から提供する。SBOM(ソフトウェア部品表)を取得・更新する機能、日本語の技術サポート、EoL延長サポート(最長6年)をパッケージ化している。価格(年額、税別)は物理サーバー向けが1台9万6000円、仮想サーバー向けが1台6万円。

 サイバートラストの「Enterprise Pack for AlmaLinux」は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューション「AlmaLinux OS」(画面1)の商用サポートパッケージである。日本語の技術サポートとEoL延長サポートで構成する「AlmaLinux Standard サポート」の機能上位版にあたる。

画面1:「AlmaLinux OS」のGUIインストール画面(出典:The AlmaLinux OS Foundation)

 AlmaLinuxにSBOM(ソフトウェア部品表)を取得・更新する機能を付与してOSを構成し、日本語の技術サポート、EoL延長サポート(公式サポート終了後、最長で6年間)と合わせてパッケージ化している。

 これまで、AlmaLinuxの運用でSBOMが必要になった場合、ユーザーが個別に生成していたが、Enterprise Packでは、サイバートラストが管理するリポジトリから一括でSBOMを取得できる。また、ソフトウェアの更新に連動してSBOMも更新する仕組みで、SBOMを生成・維持する負担が減る。

 価格(税別)は、物理サーバー向けの「Enterprise Pack for AlmaLinux 物理」が1台あたり年額9万6000円、仮想サーバー向けの「同 仮想」が1台あたり年額6万円。SBOM取得・更新機能が付かないStandardサポートの価格は、物理向けが年額8万4000円、仮想向けが年額4万8000円で、いずれもEnterprise Packとの差額は1万2000円である。

 サイバートラストは、SBOM取得・更新機能を加えたEnterprise Packを提供する背景について次のように説明している。「オープンソースソフトウェア(OSS)の脆弱性を狙ったサイバー攻撃/脅威が深刻化している。対策として脆弱性管理を効率化するため、ソフトウェアとその依存関係をリストにするSBOMの活用が注目されている。SBOMを活用するにはソフトウェア構成情報を常に最新にして管理しなくてはならないが、Linux OSは多くのパッケージで構成されており、手動での管理が難しい」。

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サイバートラスト / AlmaLinux / SBOM / Linux / 保守・サポート / 脆弱性管理

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