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TMEICが会計システムを刷新、「Biz∫」の標準機能を活用して経理業務を効率化

2024年10月23日(水)IT Leaders編集部

製造業プラント向け電機設備事業会社のTMEIC(ティーマイク、本社:東京都中央区)が会計システムを刷新した。NTTデータ・ビズインテグラルのERPアプリケーション「Biz∫」を採用してシステムを更改し、2024年10月に半期締め処理を完了している。NTTデータ・ビズインテグラルとシステム構築を支援したNTTデータが同年10月22日に発表した。

 TMEIC(ティーマイク、2024年4月に東芝三菱電機産業システムから社名変更)は、製造業プラント向け電気設備事業を営むエンジニアリング企業である。2003年10月に東芝、三菱電機の産業分野を事業統合する形で発足した。設立後、両社から継承した技術・事業基盤をベースに、再生可能エネルギー分野に事業を拡大。パワーエレクトロニクス、回転機、システムといった技術領域に業容を広げてグローバルに展開している。

 同社は経理業務のデジタル化を実現すべく、2022年3月に会計システム更改プロジェクトを開始。限られた期間・体制で旧共通会計システムから移行するため、NTTデータ・ビズインテグラルの「Biz∫」を中核とした新会計システムを構築した(図1)。

図1:TMEICが構築した新会計システムの構成(出典:NTTデータ、NTTデータ・ビズインテグラル)
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 Biz∫は会計・販売・人事・購買・在庫管理などを網羅するERPアプリケーションパッケージ。システム基盤としてNTTデータ イントラマートの「intra-mart」を利用している。intra-martのローコード開発機能により、事業成長や環境変化に応じた機能追加に対応する。業界別のアプリケーションテンプレートも用意する。

 TMEICのプロジェクトでは、NTTデータがシステム構築支援を担い、自動仕訳や承認プロセスの電子化など、Biz∫が標準で備える機能を最大限に活用することで経理業務の自動化・効率化を図るべく新会計システムを構築、2024年10月に新システムによる半期締め処理を完了した。

 現行業務に必要な機能を維持しつつ、証跡の保存から支払いまで、システム上で処理する伝票を電子化している。現業に大きな影響を与えずに新システムに切り替えたことで、経理部などシステム利用部門にかかる業務負荷を抑える。

 合わせて、業績管理を目的にセールスフォース・ジャパンのデータ分析ツール「Tableau」を導入している。データ分析のための追加開発を最小限に抑えつつ、財務データ活用時の自由度を高めている。情報の迅速な収集が可能になり、財務状況の可視化を図っている。

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