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[事例ニュース]

NXグループ、SAPの文書管理機能を拡張、証憑書類120万件以上をペーパーレス化

「OpenText Extended ECM for SAP」を導入

2024年11月11日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本通運を中核とするNXグループの持株会社、NIPPON EXPRESSホールディングス(本社:東京都千代田区)は、SAP S/4HANAの文書管理機能を拡張する「OpenText Extended ECM for SAP」を導入し、電子帳簿保存法で求められる全対象書類を電子化した。書類の保存・管理・参照や請求書発行などの作業効率を高めている。出社を前提としない働き方が可能になり、紙の保管スペースを抑制している。オープンテキストが2024年11月11日に発表した。

 日本通運を中核とするNXグループの持株会社、NIPPON EXPRESSホールディングスは、IFRS(国際会計基準)への移行、連結納税制度の導入、SAPジャパンのERPアプリケーション「SAP S/4HANA」によるグループ全体での経理システム構築などに取り組んでいる。

 今回、オープンテキストが提供する、S/4HANAの文書管理機能を拡張するソフトウェア「OpenText Extended ECM for SAP」を導入した。業務に付随する文書を業務にひも付けて管理し、顧客に関連した契約書や請求書をすばやく探し出すといったことを可能にした。

 導入効果としてペーパーレス化を実現した。配達単位で証憑書類が発生する物流業界では、請求書や支払通知書を中心に伝票や証憑書類が発生する。今回の導入で、約8000件の発行済み請求書、約25万件の発行済み支払通知書(支払通知書にひもづく会計伝票は約167万件)、約95万件の証憑書類を電子化した。

 従来の紙の書類の処理には出社が必須で、保管倉庫やスペースが課題になっていたという。ペーパーレス化によりテレワークを実現し、伝票の倉庫移動作業や廃棄作業の負担が減ると共に事務作業担当者の労働時間や離職リスクを減らしている。

 導入を機に、全グループ会社で電子帳簿保存法およびインボイス制度に対応。2023年10月からのインボイス義務化、2024年1月からの電子取引データ保存の完全義務化にもスムーズに対応できたという。

 NIPPON EXPRESSホールディングスは今後、海外37カ国・グループ67社のSAP ERP(ECC6.0)をS/4HANAにマイグレーションする計画がある。バックオフィス業務の効率化、生成AIとの連携による検索の省力化・自動化など、AI技術の適用も進めていくとしている。

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