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マイクロソフト、手のひら大のDaaS/シンクライアント端末「Windows 365 Link」を発表
2024年11月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米マイクロソフトは2024年11月19日、「Windows 365」専用のシンクライアントデバイス「Windows 365 Link」を2025年4月から提供すると発表した。Windows 365は、クラウド上で動作するWindows PCリソースにアクセスするDaaS(Desktop as a Service)。同社が「クラウドPC」と呼ぶWindows 365 Linkは手のひらサイズのファンレス筐体を採用し、価格は349米ドル(約5万4000円)。
米マイクロソフトが発表した「Windows 365 Link」(写真1)は、クラウド上のWindows PCリソースにアクセスするDaaS(Desktop as a Service)「Windows 365」専用のシンクライアントデバイスである(関連記事:マイクロソフトがDaaS「Windows 365」を提供開始、月額2720円から)。
価格は349米ドル(約5万4000円)で、2025年4月から提供する。発表と同時に日本を含む7カ国でプレビュー提供を開始している。
マイクロソフトは、ローカルにデータやアプリケーションを持たないシンクライアントデバイスのメリットとして、高速な起動、高いセキュリティ/安全性、壊れにくさ、小型軽量を挙げている。
同社が「クラウドPC」と呼ぶWindows 365 Linkは、起動時間が数秒で、スリープ状態から即座に復帰するという。ファンレス/静音設計の筐体は120×120×30mmの手のひらサイズで、重量は418gである。
周辺機器の接続インタフェースとして、USBポート4個(USB-A 3.2 3個、USB-C 3.2 1個)。ディスプレイ接続ポート2個(HDMI、DisplayPort)を備え、4K解像度/デュアルモニター(写真2)で利用できる。ネットワーク接続は有線/無線LAN(Wi-Fi 6E)およびBluetooth 5.3に対応する。
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DaaSとして動作するWindows 365のOSは、通常のWindowsをベースに、シンクライアント用途にチューニングしたもの。Enterprise、Frontline、Businessの3エディションから選択できる。政府/官公庁向けのGovernmentは現時点ではサポート対象外。
また、セキュリティチップのTPM(Trusted Platform Module)や、BitLocker暗号化、Microsoft Defender、ハイパーバイザコードインテグリティ(危険なプログラムの実行を回避)といった既存のWindowsのセキュリティ機能も備える。
Windows 365 Linkの利用にあたっては、Windows 365のライセンス、ログインID管理/ユーザー認証の「Microsoft Entra ID(旧称:Azure Active Directory)」、クライアント管理の「Microsoft Intune」(画面1)が必要となる。
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