半導体・電子部品商社のコアスタッフ(本社:東京都豊島区)は、コーポレートサイトを多言語化し、英語での公開を開始した。Wovn Technologiesの多言語化サービス「WOVN.io」を利用して多言語対応を図った。海外顧客に向けた企業ブランディングと同時に、顧客ニーズへの対応を強化する。Wovn Technologiesが2024年11月20日に発表した。
コアスタッフは、半導体・電子部品のECサイトを運営する独立系商社である。6つの海外拠点(米国、ドイツ、香港、中国、台湾、タイ)に展開し、グローバルな調達力を強みとしている。現在、海外サプライヤーとのパートナーシップ拡大などの調達力強化に取り組んでいる。
今回、Wovn Technologiesのサイト/アプリケーション多言語化サービス「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」(画面1)を導入し、コーポレートサイトを多言語化し、英語での公開を開始した。
狙いは、海外顧客に向けたブランディング強化と、海外顧客から見た利便性向上である。コアスタッフでは、ECサイトの多言語対応は終えているが、コーポレートサイトにおける英語での情報発信は最小限にとどまっていた。昨今、日本国内だけでなく海外顧客との直接取引が増えていることから、海外顧客に自社を知ってもらうための環境整備の一環として、コーポレートサイトの国際対応を図った。
WOVN.ioは、Webサーバーからの翻訳文のリクエストに対してレスポンスを返す、ネットワークサーバー型の多言語化サービスである。Webサーバーとの連携方法は、HTMLに埋め込む1行スクリプト、CMS(WordPress)へのプラグイン、プロキシサーバー、Webサーバーの機能を拡張するライブラリ(PHP、Ruby、Java、C#)など各種に対応している。
コアスタッフは、プロキシサーバー方式でWOVN.ioを導入している。コーポレートサイトのDNS設定を変更し、アクセス先をWOVN.ioのプロキシサーバーに設定。プロキシサーバーはオリジナルのコーポレートサイトが返すコンテンツを基にWOVN.ioに翻訳文のリクエストを発し、翻訳文のレスポンスをユーザーの画面に返す仕組みである。
コアスタッフは、WOVN.ioの評価ポイントとして、上述のプロキシ方式の導入に対応している点を挙げる。「英語化したページも検索エンジンにインデックスされ、海外における企業認知拡大に寄与する。また、翻訳品質を高められる」(同社)。ほかにも、コンテンツの重要度に応じて機械翻訳と人力翻訳を使い分けられる点、ライブエディタ機能や用語集機能による翻訳精度向上などを評価している。