パナソニック ホームズ(本社:大阪府豊中市)は、紙で受領していた年間約12万件の請求書をペーパーレスでの管理に移行した。Sansanの請求書管理クラウドサービス「Bill One」を導入し、現場部門が請求書の処理に費やす業務負担を軽減している。導入効果として、年間8800時間の工数を削減する見込み。Sansanが2025年1月21日に発表した。
大阪府豊中市に本社を置く住宅総合メーカーのパナソニック ホームズは、年間で12万件の請求書を受領している。営業や設計などの各現場部門で請求書を受け取り、会計システムへの入力作業や部門内での確認を行った後、経理部門へ請求書を回覧している。これまで、すべての請求書を紙で受け取っていたため、現場部門の担当者は出社が求められ、事務処理に時間をとられていたという。
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この課題を解決するため、請求書の処理をSansanの請求書管理クラウドサービス「Bill One」に切り替え、紙やメールなど各形式で受領する請求書をデータ化して一元管理できるようにした(写真1、関連記事:Sansan、請求書管理「Bill One」に入金消込処理/経費精算対応を加えてサービスを再編)。
会計システムへの手入力や紙での回覧といったアナログな作業を抑制すると共に、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応する負荷も減らす。導入効果の試算として年間約8800時間の削減を見込んでいる。
Bill Oneの導入により、企業間のやりとりが効率化した。以前は月次決算の締め日までに紙の請求書が届かず、取引先から至急で取り寄せて処理を行うことがあった。導入後は、それがオンラインで進むので、取引先に負担をかけずに請求書到着までのリードタイム短縮を図れる。コメント機能を使って取引先に請求書の修正依頼を行うなど、連絡手段としても活用している。
従業員がリモートワークや出張中でも請求書処理にあたれるようになった。Bill Oneで確認・回覧できるため、営業、設計、商品開発、人事、経理など複数の部門において、担当者が紙の請求書を処理するために出社することがなくなったという。