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アクセンチュア、業界特化型AIエージェント「AI Refinery for Industry」を発表
2025年1月31日(金)IT Leaders編集部
米アクセンチュア(Accenture)は2025年1月30日、業界特化型AIエージェント「AI Refinery for Industry」を発表した。米NVIDIAのAIソフトウェア群を基盤に開発している。業界・業種固有の課題を解決可能なAIエージェントを迅速に展開できるとしている。2月末までに12種類の業界特化型AIエージェントを提供し、2025年中に100種類以上に拡大する計画という。
アクセンチュアの「AI Refinery for Industry」は、業界特化型のAIエージェントである。パブリッククラウドとプライベートクラウドの両環境に対応し、業界・業種固有の課題を解決可能なAIエージェントを迅速に展開できるとしている(画面1)。
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同社はAIエージェントを各業界のナレッジおよび2000件以上の生成AIプロジェクトを通じて得られた知見を投入して開発している。業界固有のビジネスプロセスや専門性を踏まえて体系化し、企業固有のデータを反映させたカスタマイズにも対応する。
アクセンチュアは、AIエージェントが自律的にこなす役割・機能の例として「戦略的アドバイザー」「マーケティングコンパニオン」「クリティカルシンカー(批判的思考)」「ナレッジベース」を挙げている(図1、関連記事:アクセンチュア、社員と一緒に仕事をこなすAIエージェントを2025年春に全社員へ展開)。
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戦略アドバイザー
データおよび洞察に基づくガイダンス、シミュレーション、推奨を行う。組織の市場でのポジションニングや事業計画について多様な情報に基づいた意思決定を行い、ビジネスの成長を促進する。
マーケティングコンパニオン
推奨される戦略、チャネル、戦術の考案、ブリーフの作成、プランの策定、施策の最適化など、プログラム全体を通してエンドツーエンドでインサイトを提供する。
クリティカルシンカー(批判的思考)
戦略や意思決定の妥当性、ロジック、潜在的なバイアスを分析し、精査とロバスト性を確保します。代替案を検討し、戦略的意思決定の強化に注力する。
ナレッジベース
全AIエージェントにわたる学習済み情報の中央保管庫として機能し、情報に基づいた意思決定をサポートするため、データベースを継続的に更新・改良する。
業界特化型AIエージェントの開発基盤に、米NVIDIAのAIソフトウェア群を採用した。アクセンチュアによると、従来、AIエージェントの開発から利用までに数週間~数カ月を要していたのが「NVIDIA AI Enterprise」を活用することで、数日で完了できたという。
●Next:収益向上管理、ライフサイエンス、生産設備……業界特化型AIエージェントのユースケース
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