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[事例ニュース]

エクシオグループ、従来の“ポストモダンERP”を疎結合型の“コンポーザブルERP”に刷新

パッケージで対応できない部分をローコード開発でカバー

2025年3月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクシオグループ(本社:東京都渋谷区)は、“ポストモダンERP”として構築した従来のERPフロントシステムを、個々の業務機能を疎結合で組み合わせる“コンポーザブルERP”アーキテクチャに刷新した。ERPの周辺システムはNTTデータ イントラマートのローコード開発ツール「intra-mart Accel Platform」で内製開発し、ビジネス環境の変化に迅速に対応できるようにした。NTTデータ イントラマートが2025年3月18日に発表した。

 SIベンダーのエクシオグループは、2007年に「SAP ERP」をコアに、intra-martで開発した周辺システムを配した“ポストモダンERP”アーキテクチャの基幹業務システムを構築し、長らく運用してきた。しかし近年は、システムの老朽化が進んだほか、外部サービスとの連携や使い勝手の面で課題が顕在化していたという。

図1:エクシオグループのERP/周辺システムの変遷(出典:NTTデータ イントラマート)
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 こうした経緯から、個々の業務機能を疎結合で組み合わせて連携動作させる“コンポーザブルERP”アーキテクチャでシステムを刷新することを検討。図1のプロジェクトに取り組んだ。会計や販売などのコア機能は引き続きSAP ERPが担い、周辺システムを疎結合の形で柔軟に組み合わせられるようにした。

 ERPの周辺システムについては、業務をパッケージの標準機能に合わせるFit to Standardのアプローチを基本方針とした。既存のパッケージ製品では対応が難しい事業領域については、ローコード開発ツールの「intra-mart Accel Platform」で内製開発している。

 Accel Platformで開発したERPフロントエンド領域として、2022年度に社内稟議のワークフロー、2023年度に原価管理、2024年度に契約管理を構築し、それぞれが稼働する。原価管理はグループ会社を合わせて4000人程度が利用。契約管理は2024年末時点ではエクシオグループ本体のみで約1500人、2025年2月にグループ会社に展開して約3000人が利用する計画という。

 原価管理/契約管理ともに使い勝手を高めたという。原価管理の従来システムでは、Excelから1項目ごと転記・入力していたが、刷新後はWebの表計算機能「IM-Spreadsheet」を活用することで、Excelからまとめてコピー&ペーストできるようになった。契約管理については、業務の標準化により、案件、工事概要、工事体制を1画面に集約し、項目数も約半分に減らしている。

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