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SCSK、ERP「PROACTIVE」の商社・卸売業向けテンプレートを提供、住友商事のノウハウを実装

2025年6月16日(月)IT Leaders編集部

SCSKは2025年6月13日、ERPアプリケーション「PROACTIVE」の商社・卸売業向けテンプレートを提供開始した。住友商事グループのノウハウを実装したテンプレートで、発注と売買を同時に計上するなど商社・卸売業に合った機能を標準で備えている。

 SCSKの「PROACTIVE」は、ERPアプリケーション群である。会計、人事給与、販売・生産管理などの各業務システムを、卸・商社、製造、建設、サービス業の業界ごとのベストプラクティスと共に提供する。

 元々「ProActive」の製品名で1993年のファーストリリース以来、実績とノウハウを蓄積してきた。2024年11月には、SCSKの製造業向け生産管理システム「atWill」や建設工事業向け基幹業務システム「PImacs」といった製品と統合され、「PROACTIVE」としてカバー範囲を広げて提供している。関連記事ERP「ProActive C4」がJIIMAの「電子取引ソフト法的要件認証」を取得─SCSK)。

 今回、住友商事グループのノウハウを基に構築した商社・卸売業向けテンプレートをリリースした。PROACTIVEの会計・販売機能において、受発注同時、売買同時計上など、商社固有の業務に標準で対応している。同テンプレートを利用することで、個別開発の要なく商社・卸売業務に最適化した機能を低コストかつ短期間で導入できるとしている。

 「商社では、在庫取引を行わず、受注と発注が同時に発生する。こうした特有の業務に標準機能で対応することで、システムへの登録ステップ数を減らす。通常、受注登録、発注登録、入荷、出荷、売上、仕入の6工程が必要だが、同テンプレートを活用すると、受発注登録、出荷/入荷、売買同時登録といった3~4工程に削減できる」(SCSK)

 商社・卸売業で欠かせない貿易取引関連業務もPROACTIVEで一元管理できる。輸出入に関連した書類の作成業務を効率化すると共に、契約から会計までの外為取引一連に対応できるという。

図1:業務特化型のAI機能「PROACTIVE AI」(出典:SCSK)
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 また、業務特化型のAI機能「PROACTIVE AI」(図1)により、経営、モノ、情報を可視化する。社内外のデータに基づいて需要・在庫・調達を予測するデータドリブンな意思決定を支援するとしている。

 このほか、EC、EDI(電子データ交換)、WMS(倉庫管理システム)など外部システムやAPIを介した物流会社との連携機能や、AI-OCRによる伝票確認機能(オプション)を備えている。

 SCSKは、今後の機能拡張として、外部システム・帳票との連携のためのAPIの拡充、化学品商社・金属商社など専門商社業界に特化した機能、AIによる経営判断効率化・自動化などを提供する予定である。また、製造業や建設業など他業界向けの機能拡張を進めるとしている。

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