日本IBMは、Windowsアプリケーション用のデータ保護とリカバリー機能を持つソフトウェア「IBM Tivoli Storage Manager FastBack(IBM FastBack)V5.5」の日本語対応版の提供を、2008年9月30日より開始した。同社が買収した、継続的データ保護(CDP)ソフトのFilesX社との統合後初の製品で、IBM独自のインスタント・リストア機能が特徴。
日本IBMは、Windowsアプリケーション用のデータ保護とリカバリー機能を持つソフトウェア「IBM Tivoli Storage Manager FastBack(IBM FastBack)V5.5」の日本語対応版の提供を開始した。同社が買収した、継続的データ保護(CDP)ソフトのFilesX社との統合後初の製品で、IBM独自のインスタント・リストア機能が特徴。
従来のバックアップソフトウェアでは、災害時などにアプリケーションが停止した場合、データの復元がすべて完了するまでアプリケーションを使用できず、業務が中断されるという課題が生じていた。インスタントリストア機能では、全データを順番に復元している最中でも、実行したい特定のアプリケーションに必要なデータを、割り込んで優先的に復元することができる。復元作業中であっても、数分以内にアプリケーションを使用することも可能となる。
また、ディスクベースの継続的データ保護 (CDP) 機能は、ブロック単位のデータ変更をリアルタイムで取得するため、バックアップ時間を短縮し、関連する工数も抑えられる。さらに、管理サーバーを設置することで、リモートにあるバックアップ対象サーバーのデータを集約し、統合管理できるほか、マルチタスク処理や小容量ファイルの一括送信、圧縮技術など、ネットワーク帯域を最大限に活用するための機能を備えている。
主に中堅企業やリモートオフィス向けで、使用料金は9万1245円から(税込、100VU単位の場合)。IBM FastBackに加えて、Windowsサーバーのシステム・リカバリー機能を提供する「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Bare Machine Recovery V5.5」、Microsoft Exchangeデータの回復機能を提供する「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Microsoft Exchange New V5.5」も同時に販売を開始した。使用料金はそれぞれ、4万9770円、5万8065円(いずれも税込、100VU単位の場合)。IBMおよびIBMビジネスパートナー経由で販売する。
注:VU(Value Unit)単位は、IBMソフトウェアライセンスの機種別サーバー単位課金
IBM Tivoli Storage Manager FastBack
http://www.ibm.com/jp/software/tivoli/products/storage_mgr_fb/