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マイクロソフト、PDC 2008において「Windows Azure」を発表

2008年10月29日(水)IT Leaders編集部

米マイクロソフトは10月27日、ロサンゼルスで開催中のMicrosoft Professional Developers Conference 2008(PDC 2008)において「Windows Azure」の発表を行った。Windows Azureは、クラウド向け総合プラットフォーム「Azure Services Platform」の基礎となるサービス基盤。また同社は、ソフトウェア+サービスのコンピューティングへのアプローチにおける同プラットフォームの役割についても紹介した。

 Azure Services Platformは、クラウドベースの開発者向け機能と、ストレージ、コンピューティング、ネットワークの基盤サービスとを組み合わせたもので、マイクロソフトのグローバル・データセンター・ネットワーク内のサーバーですべてホスティングされる。

 開発者はクラウドと企業のデータセンターをまたぐアプリケーションを構築でき、企業ユーザーおよび消費者ユーザーの要求に応えるサービスの提供が可能となる。また顧客は、自社のビジネス要件に最も合致する形態で、クラウドベースのインターネットサービス、企業内に設置されたサーバー、あるいは両者の組み合わせを選択し、活用できるようになる。

 Azure Services Platformによるクラウド開発では、開発者は.NETやVisual Studioなどの既存のスキル、ツール、テクノロジーを活用しながらアプリケーションを開発できる。開発ツールは商用あるいはオープンソースの広範な範囲から選択することができ、HTTP、REST、WS-* 、Atom Publishing Protocol(AtomPub)などのインターネット標準を利用してAzure Services Platformにアクセス可能となる。

 Azure Services Platformには、主に以下の構成要素が含まれる。

  • Windows Azure:サービスのホスティングと管理、ストレージ、コンピューティング、ネットワーキングを提供
  • Microsoft SQL Services:データベースとレポーティングのサービスを提供
  • Microsoft .NET Services:ワークフローやアクセス制御などの、.NET Frameworkにおけるサービスベースによる実装。
  • Live Services:ユーザーが文書、写真、ファイル、情報を保管、共用、同期するためのサービス手段
  • Microsoft SharePoint and Microsoft Dynamics CRM Services:クラウドにおけるコンテンツ管理、コラボレーション、迅速なソリューション展開を提供

 同社は、オンラインサービス提供におけるデータセンターの重要性を提唱し、ワシントン州クインシーおよびサンアントニオに大規模なデータセンターを開設しているほか、シカゴおよびアイルランドのダブリンにデータセンターの開設を予定している。

 なお日本では、ソフトウェア+サービスに関して次世代のテクノロジー・製品・サービスを紹介する「Microsoft Tech Days 2009 "Best of PDC"」を、2009年1月27日(火)~28日(水)の2日間、パシフィコ横浜で開催する。

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

米マイクロソフトコーポレーション
http://www.microsoft.com/

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Microsoft / Azure / IaaS / SQL Server / Dynamics / PaaS

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