[市場動向]

富士通とSAPジャパン、EIM分野で協業を強化

2008年11月6日(木)IT Leaders編集部

富士通とSAPジャパンは11月5日、ERPで管理されている企業の経営資源となる膨大なデータを分析し、経営に役立つ情報として可視化する「EIM(Enterprise Information Management、イーアイエム)」分野で協業を強化すると発表した。両社は同日、共同でSAPジャパンの「EIMソリューション」の提供およびサポートを開始し、ユーザーのシステム導入および運用をハードウェアからアプリケーションまでワンストップで支援する。

「EIMソリューションョンセンター」は、ERP、SCM(生産管理)、CRM(顧客関係管理)などから日々生み出されるデータを、経営および各現場で活用できる情報として可視化し、共有することで、経営資源として有効活用するサービス。

両社によれば、近年企業では各現場の活動から生み出されるさまざまなデータを経営資源として経営や各現場で活用することへの重要性が高まっているという。経営情報の蓄積、分析、加工により、経営に役立てるためのBI(Business Intelligence)ソフトは、その活用にデータベース構築のスキルや高度なノウハウが必要なため、企業の中でもスキルをもつ人や限られた部門でしか使いこなせていないという課題があるという。そのような課題を解決するために、両社はERPなどで管理している顧客の基幹業務データを経営層や各現場で活用できる経営資源として「見える化」するEIM分野で協業することに合意し、共同で「EIMソリューション」の提供およびサポートを行う。また、新たに「EIMソリューションセンター」を「富士通ソリューションスクウェア(東京都大田区)」内に設置し、「EIMソリューション」の技術検証および導入支援を行う。

両社は今後、以下の具体的な活動を通じてサービスを提供していく。

1. ユーザーの導入を共同で推進する「EIMソリューションセンター」を設置
ユーザーの「EIMソリューション」導入に向けて、企画、提案、サポートを共同で推進する「EIMソリューションセンター」を設置し、両社の技術者・コンサルタントによる専門チームを結成。「富士通ソリューションスクエア」に既設のSAPのSOAソリューションの検証・提案を行う「エンタープライズSOAインテグレーションセンター」に併設されるため、システム構築におけるシナジー効果を高めることができるという。

2. 業種別「EIMソリューション」の活用シナリオを策定
経営者や現場の担当者が「EIMソリューション」を活用するためのシナリオを策定。たとえば、経営者層に向けて蓄積データをリアルタイムに経営情報として見せるダッシュボードの作成、現場向けのグラフィカルなデータ活用や連結管理業務、散在しているデータの一元化、また、それらのデータを活用しやすくするための業種別シナリオを策定する。

3. 「EIMソリューション」の技術検証プロジェクト
富士通、SAPジャパン、日本ビジネスオブジェクツの3社は、富士通のSAP認定サーバの検証を行う施設である「富士通SAPコンピテンスセンター」において、「EIMソリューション」の技術検証を共同で行い、SAPのERPソリューションと日本ビジネスオブジェクツのデータ可視化ソリューションの連携ノウハウと手順を蓄積した。これにより、ユーザーは実証されたソリューションをすぐに導入し活用することが可能となる。

富士通「SAPインテグレーション」紹介サイト
http://segroup.fujitsu.com/sap/

SAPジャパンのソリューション紹介サイト
http://www.sap.com/japan/platform

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富士通 / SAP / EIM / 協業・提携

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