ビジネスプロセス管理(BPM) SAP NetWeaver Business Process Management/SAPジャパン SAPジャパンは2008年12月3日、ビジネスプロセス管理(BPM)の新製品「SAP NetWeaver Business Process Management(BPM)」を発表した。18日から一部顧客を対象に提供を始め、2009年上半期に一般出荷を開始する。09年度に10社以上への導入を目指す。
NetWeaver BPMは業務プロセスを設計して、そのプロセスを実行するためのアプリケーションを構築するソフト。SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくアプリケーションの開発環境「SAP NetWeaver Composition Environment」の1コンポーネントとして販売する。
ビジネスプロセスの標準的な表記法である「BPMN」を採用し、業務プロセスを組み立て、必要なサービス部品を設定するだけでアプリケーションを開発できるのが特徴。例えば、「店舗発注」「店長承認」「仕入先発注」「納品」といったプロセスを定義し、サービス部品を設定すると、小売店の商品発注アプリケーションを作成できる。具体的には、Webサービス検索用のUDDIに準拠したリポジトリ「SAP NetWeaver Enterprise Services Repository」などを介して、定義したプロセスに該当するサービス部品を呼び出す。
SAPは「グローバルデータタイプ(GDTs)」と呼ぶ共通データ型を用いたサービス部品の“品ぞろえ”が、他社製BPM製品に対する強みとしている。「現在までにGDTsで記述したサービス部品を2800以上用意した」(福田護ビジネスプロセスプラットフォーム本部長)。
SAPは8日から、BPMのスキルを評価する新しい認定制度「ビジネスプロセス・エキスパート認定制度」も開始した。パートナーやユーザー企業のBPM担当者向けの講座を開き、国内企業のBPM能力の底上げを図る。